2019年02月12日

大阪西成の「ドヤ街」が、『中華街』に生まれ変わる!?


大阪市西成区に、
通称「あいりん地区」と呼ばれる「ドヤ街」がある。

日雇い労働者やホームレスが、
全国から集まって来る地域である。

長年に渡って「ドヤ街」のレッテルを貼られていたが、
当時の大阪市長であった橋下徹氏の
“西成特区構想”をキッカケに、
平穏な街へと生まれ変わろうとしている。

まだまだ発展途上ではあるが、
いま大きなうねりが起き始めている。

チャイナマネーの介入である。

中国人経営者たちが集まり、
「チャイナタウン構想」を打ち立てたのである。

なぜ、彼らがこの地域に目をつけたのか。

第一には、土地が安いこと。
「ドヤ街」であったことでイメージが悪く、
土地を格安で手に入れることができる。

さらに、大阪万博の開催や
IRの誘致計画がある場所に近いことから、
宿泊客を引き込むことができると見ている。

特区構想以降、“民泊”が増え、
すでに外国人観光客の宿泊が増えている。

今後も町中で“民泊”の建設は進む。
一戸建ての空家もリフォームして活用されている。

また、中国人経営者による「カラオケ居酒屋」が、
乱立し始めている。

セット料金(チャージ)がなく、
カラオケも1曲100円と安いため、
日本人の客が大勢集まっている。

安くしなければ客の集まらない地域
であることを知った上での中国人流の経営である。

まず人を集めることができれば、
他のビジネスもやりやすくなる。

さらに、この地の商店街は
いわゆる“シャッター通り”となっているが、
ここもまた、チャイナマネーが再生計画を立てている。

中国人経営者による、
中国人相手の店を作ろうとしている。

いまはほとんど空き店舗となっているが、
やがて「中華商店街」となるだろう。

現在、商店街で生き残っている
日本人経営者には不安もある。

“中華一色”になってしまうこと。

活性化することは良いが、
ごく普通の日本の店では
売れなくなる可能性があるからである。

もし中華街になれば、その不安は的中するだろう。

だが、中国人が介入しているいま、
時すでに遅しである。

街は急速に変貌していくだろうが、
これを批判することはできない。

「ドヤ街」が生まれ変わるのである。
明るく活気ある街となるかもしれない。

横浜・神戸のような観光地となる可能性は高い。

チャイナマネー、恐るべし。
されど、期待する。





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posted by 佐藤きよあき at 14:24| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月18日

小さな農家は、多品種少量生産で。


いま、「ベンチャー農家」として
就農する人が増えている。

農協に入らず、独自の販売ルートを開拓する、
小さな農家のことである。

農協に入っていては、制約も多く、
自分たちの目指す農業ができないからである。

作物の種類も決められ、農薬も使わなければならない。

就農するからには、理想を追い求めたいと願うのが当然。

そのためには、農協の傘の下に入るわけにはいかない。

あるベンチャー農家は、
あまり世の中には出まわっていない、
珍しい野菜やハーブを育て、
レストランと直接取り引きすることにした。

イタリア料理やペルー料理に使われる、
野菜やハーブばかりを育てているのである。

日本では手に入りにくい食材は多く、
代用品を使うか、輸入するしか手はない。

それらを日本で栽培できれば、
必ず需要はあると見たのである。

だが、決まった品種を大量に作っても、
それほど販売先が多いわけではない。

そこで、売れるであろう品種を数多く、
少量ずつ育てることにした。

ビーツ、コールラビ、カーボネロ、ワカタイ、
ロコト、アヒリモ、カステルフランコ、ロマネスコ、
ストロベリートマトなど。

聞いたことのある名前もあるだろうが、
ほとんどが知らないのではないか。

まだまだ日本では広まっていないが、量は少なくとも、
確実に需要のある野菜やハーブである。

いまの段階では、農協が扱うことはない。

すなわち、欲しい料理人がいるにも関わらず、
手に入りにくいので、
供給すれば、間違いなく売れるのである。

ほぼ受注生産と言っても良く、
売れないリスクはほとんどない。

いま食の世界では、
アイデアに溢れた若い料理人が増えている。

彼らは、日々新しい食材を求めているので、
珍しい野菜やハーブを作っていれば、
必ず訪ねて来てくれる。

小まわりの利く小さな農家だからこそ、
できることである。





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posted by 佐藤きよあき at 16:15| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月09日

集客に悩む旅館は、「ドーミーイン」に学べ!


朝食ビュッフェが評判の
ビジネスホテル「ドーミーイン」。

国内外80カ所を超えるホテルチェーンである。

楽天トラベルによる、
「2018年人気のビジネスホテルチェーンランキング」
で、第3位に入る実力。

なぜ、このホテルは人気があるのか。

先に記述したように、
まずは朝食ビュッフェに注目が集まる。

ビジネスホテルでありながら、観光ホテル並み、
あるいはそれ以上の料理が並ぶからである。

月替わりだが、
その地域の名物や季節の料理を提供している。

たとえば、北海道では
「海鮮丼」や「ラムちゃんちゃん焼き」が並ぶ。

青森では「せんべい汁」。

仙台では「牛タンカレー」。

山梨では「ほうとう」。

新潟では「へぎそば」。

石川では「治部煮」。

名古屋では「味噌カツ」や「ひつまぶし」。

奈良では「柿の葉寿司」。

高知では「藁焼き鰹たたき」。

広島では「あなごご飯」。

こうしたご当地グルメが、
ビュッフェで楽しめるのである。

出張で来たビジネスマンにとっては、
かなり嬉しいことである。

出張先で美味しいものを探すのは、
結構労力のいることなので、
余程のグルメでもなければ、
適当な店で済ませてしまうだろう。

なのに、ホテルで体験できてしまうのである。

ましてや、それが宿泊料金に含まれているとなれば、
このホテルのファンになってしまうことは間違いない。

全国に出張するビジネスマンなら、
このホテルを利用するだけで、
全国のご当地グルメが楽しめるのである。

ちなみに、観光ホテル・シティホテルを含めた、
「朝食が美味しいホテルランキング」でも、
第20位に入っている。

ホテル選びに、迷いがなくなるのではないか。

このホテルの良さは、それだけではない。

次に知られているのが、「夜鳴きそば」。
夜遅くなると、ラーメンが無料で提供されるのである。

仕事終わりに呑んできて、
締めのラーメンがホテルで食べられる。
非常に嬉しいサービスである。

さて、ビジネスホテルであれば、
寝る前にシャワーを浴びる人も多いだろうが、
このホテルには天然温泉の浴場がある。

銭湯のような簡素なものではなく、
まさしく温泉旅館のような佇まいなので、
旅行気分に浸ることができる。

出張の疲れを温かく癒してくれる。

そして風呂上がりには、
湯上り処でビールやワインなどが、
1杯無料で飲めるようになっている。

素晴らしい心遣いではないか。

さらに、まだ一部だが、ベッドのマットレスに、
トップアスリートも利用している「エアウィーヴ」を
採用しているところもある。

また、寝るまでの時間を過ごすために、
漫画や絵本を置いた「ドーミーぶんこ」もある。

無料で使える洗濯機も。

客室には、加湿機能付空気清浄機や
熱いおしぼりも用意されている。

館内着は、動きやすいように、「作務衣」になっている。

ここまで、ビジネスマンの快適性を考えたホテルが、
他に存在するだろうか。

こうしたサービスが知られるようになると、
当然、観光客の利用も増えている。

私も出張ばかりしていた時期があったのだが、
当時こんなホテルがあったなら、
どれだけ楽しい出張になっていたことか。

実に羨ましいと思う。

私は、このホテルを旅館の人の参考にして欲しいと思う。

当然、他のビジネスホテルも視察に来て、
お手本としている。

しかし、おもてなしに優れたこのホテルは、
旅館の競合とも成り得る。
いや、すでになっていると言って良い。

実際、観光客が多く利用しているのだから。

旅館の競合は、旅館や観光ホテルだけではない。

ビジネスホテルも研究の対象としなければならない。





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posted by 佐藤きよあき at 11:18| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月06日

常連に頼ってしまった吉野家の失敗。


「吉野家」が、連結決算で大赤字を計上した。

その原因を原材料費の上昇や
人件費の高騰だと結論づけている。

はたして、本当にそうなのか。

それらは、要因のひとつではあるだろうが、
根本的な原因は他にあるのではないか。

私は、集客努力を怠っていたのではないかと見ている。

「吉野家」には、
“牛丼は絶対に吉野家”というマニアがいる。

他の牛丼店に比べて、圧倒的に多い。

牛丼では、「すき家」「松屋」に負けてはいない。

売り上げとしては、「すき家」の方が上だが、
「吉野家」は牛丼店としての確固たる地位を築いている。

……という驕りが、手抜きに繋がったのではないか。

確かに、牛丼店としては絶対的な存在である。
私もファンなので、そこは認める。

だが、「すき家」「松屋」は、もはや牛丼店ではない。

安く手軽にすばやく食べられる、
昼食御用達のファストフード店である。

つまり、牛丼店のライバルではなく、
ファストフード店としてのライバルであることを
忘れてはならない。

牛丼以外のメニューが充実しているこれらのお店は、
集客力が高い。

だが、「吉野家」のイメージは“牛丼”。

それ以外のメニューがあっても、
日常的な昼食での利用が、思い浮かばないのである。

もっと昼食需要のあるメニューを開発する必要がある。

さらに、「すき家」「松屋」以外の
ライバルの存在を意識すべきである。

ファストフード的な店のすべてがライバルとなる。

「ガスト」「丸亀製麺」「かつや」「てんや」……。

また、手軽さのライバルという点では、
立ち食いそばの「富士そば」や
「ゆで太郎」も入ってくる。

毎日牛丼ばかり食べる人は少ない。
手軽な店をローテーションでまわっている。

その中で来店頻度を上げるには、
牛丼のみで勝負するわけにはいかない。

マニアは大切にしなければならないが、
それ以外の利用者を満足させる手立てが重要である。

『牛丼+』。

そこに、今後の活路がある。





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posted by 佐藤きよあき at 14:47| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月30日

1粒1200円のぶどうが売れてしまう世の中は、はたして健全な社会と言えるのか?


石川県の種無しぶどう
「ルビーロマン」が注目されている。

今年の初競りで、1房55万円の高値をつけた、
超高級ぶどうである。

1粒で計算すると、2万円程度となる。

なぜ、ここまでの高値がつくのか。

その秘密は、
開発までの時間と手間や厳しい独自基準にある。

完成までには14年の歳月を要している。

まずは400粒の種を蒔き、
その中から40本の苗を選び、育て、
さらにそこからもっとも優れた木を1本選び出し、
その子孫を繁殖させていった。

「ルビーロマン」を名乗るためにも、
実ったぶどうに厳しい基準を設けた。

重さは1粒20g以上、1房350g以上。
粒の直径は31o以上。
甘さは糖度18度以上。
色は5段階のカラーチャートの3と4のみ。

この基準に適合したものだけが、
「ルビーロマン」として出荷できる。

年々生産技術を高め、
出荷できる量も増えてはきているが、
それでも現状で50%を超えたところ。

つまり、木にたくさん実ったとしても、
半分程度は「ルビーロマン」を名乗れない。

すなわち、高く売ることはできないのである。

こうした希少性もあり、現在の市場価格は、
1房2万円程度となっている。

最近人気となっている「シャインマスカット」が、
1房4000円前後なので、異常な高値だと言っても良い。

さすがに躊躇する人も多いようで、
百貨店などでは、お試し用の1粒売りをしている。

1粒1200円(税抜き)。

笑ってしまうような価格なのだが、
買う人はいるようだ。

異常なまでに高いものというのは、結構売れたりする。

セレブが興味本位で買うのである。

「高いから売れる」という商品は多い。
高いことに購買意欲を刺激されるのである。

こうなると、商品の質より価格が重要だと言っても良い。

高くすれば売れる。
買う人がいるから、高くても良い。

そんなビジネスが成立してしまう。

自由経済なのだから、欲しい人がいるなら、それで良し。
そう考える人は多い。

実際に、そういうビジネスは蔓延している。

だが、それは健全な経済と言えるのだろうか。
健全な社会と言えるのだろうか。

携帯電話の料金について、
値下げできるのではないかと発言した政治家がいた。

その理由が、「不透明な利益を得ている」。

つまり、健全な経済活動ではないと言っているのである。

「ルビーロマン」もまさにこれ。

開発の苦労や厳しい基準があるとはいえ、
1粒1200円は不透明な利益そのもの。

おやつ・食後のデザートが、ひと口1200円。

他に類を見ないほど貴重な果物ではない。
「ぶどう」である。

こんなビジネスを認めてしまうと、
追随する者が増えて、日本経済は混乱してしまう。

「消費者に喜んでもらいたい」
という発想がまったくない。






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posted by 佐藤きよあき at 10:35| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする