2016年08月25日

消費者の何気ないひと言が、「カプリコのあたま<いちご味>」を誕生させた!


江崎グリコの「カプリコ」をご存知の方は多いだろう。

1970年に発売開始された、
ソフトクリームのカタチをしたチョコスナックである。

サクサクとしたエアインチョコが人気で、
その“いちご味”にはファンも多い。

ある時、消費者からの要望があった。

「コーンの中のふわふわチョコだけを食べたい」。

消費者は好き勝手なことを言うもので、
そのひとつひとつに応えるわけにはいかない。

だが、江崎グリコには閃くものがあった。
「これは売れるかも!?」。

そこで、いちご味のエアインチョコ部分を
ハート型にして、「カプリコのあたま<いちご味>」
として発売することにした。

名前のユニークさで注目度は増し、
大人気商品となることは間違いない。

このような既存商品の一部分だけを食べたい
という要望は、かねてより存在し、
メーカーがそれに応えている前例もある。

ヤマザキの「メロンパンの皮 焼いちゃいました」。

メロンパンのクッキー生地の部分だけを
商品化したもので、大ヒットとなった。

常識的な頭では思いつかない発想を取り入れることで、
面白い商品が誕生するものである。

もうひとつの例としては、
明治の「チョコだけのこの里」
「クッキーだけのこの里」がある。

キャンペーン限定の商品だが、
「チョコの部分だけを食べたい」
「クッキーの部分だけを食べたい」
という要望を商品化したものである。

その商品が持つ、
本来のテーマとは違うものになったとしても、
その“ツッコミどころ”が消費者にウケ、
ヒット商品となるのである。

好き勝手なことを言う消費者に惑わされてはいけないが、
その“何気ないひと言”は、
しっかりと聞いておくべきである。





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posted by 佐藤きよあき at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月12日

絶好調の「スシロー」。首位陥落の日は近い!?


100円回転寿司の王者「スシロー」。

長年トップの座を譲らず、
いまなお絶好調を維持し続けている。

現在、過去最高の営業利益を弾き出している。

100円回転寿司と言えば、
「スシロー」「くら寿司」「はま寿司」「かっぱ寿司」
が4強で、日々熾烈な戦いを繰り広げている。

「スシロー」はネタの良さが売りで、
“原価率50%”として話題になったこともある。

それくらいネタにこだわり、消費者に支持されてきた。

ところが、最近の「スシロー」には、
“違和感”“変な空気”を感じる。

以前ほどのワクワク感、満足感がないのである。

その理由がわからなかったので、答えを求め、
他の3社を観察してみた。

まずは「くら寿司」。
数年前はネタのレベルの低さが際立っていたが、
いまは良くなっている。

そこに、次々とユニークな仕掛けを作り、
“楽しいファミレス”化を図っている。

「すしやのシャリカレー」
「すしやのシャリカレーうどん」
「すしやのシャリカレーパン」「シャリコーラ」など、
若い層が喜びそうなメニューを繰り出し、
常に注目を集めている。

「はま寿司」は、ネタの種類が豊富である。
しかも、珍しいネタを投入してくる。

珍しさは、高い集客力となる。

しかも、平日は90円(税抜き)なので、足を運びやすい。

いま、次々と店舗数を拡大し、快進撃を続けている。

「かっぱ寿司」は、親会社が代わり、
未知数の部分も多い。

だが、経営ノウハウを蓄積している
「コロワイド」なので、恐い存在となるだろう。

何を仕掛けてくるのかが、楽しみでもある。

以上のように、3社の動向を読み解くと、
首位「スシロー」は安穏とはしていられない。

最近では、
「まるごと食べるメロンソーダ」や「すしドッグ」など、
話題づくりでは成功しているものの、
他社と比べて、インパクトはない。

ネタの良さはいまだ健在ではあるが、
他社より種類が少ない。

これは、リピーターにとっては残念なことである。
ネタに関して、冒険をしていないのである。

単価の高い「吟味ネタ」や
それ以上の価格のものに関しては、
あれこれ出してはくるが、
客は「スシロー」にそれを求めてはいない。

“108円で何ができるのか”が、
他社との競争ポイントなのである。

寿司屋にとって、
ネタの良さは最大のアピール力なのだが、
他社がネタで追いついてきているいま、
プラスαの何かが必要なのである。

残念ながら、いまの「スシロー」にはそれがない。

また、巨大化した故の問題も起きている。

店舗のオペレーションレベルが、かなり下がっている。

客の多い時間帯なのに、レーンに寿司が流れず、
パネルで注文しても待たされる。

エリアマネジャーの目が行き届いていないということ。
加えて、従業員の研修ができていないということ。

数店舗をまわって確認したので、
限定的なこととは言えない。

これで、客は離れていく。

下からの追い上げは激しい。
“王者”にあぐらをかいていては、
すぐに首位から陥落する。

その日は、もう近いのかもしれない。





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posted by 佐藤きよあき at 11:16| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月11日

“カッコいい職場”は、会社の業績を伸ばす!?


新潟にある刃物メーカーは、その技術の高さが認められ、
海外からも注目されている。

需要が多いため、海外にも営業拠点を置くほどである。

同社職人の技術が優れていることはもちろん、
企業としての成長戦略にその秘密が隠されている。

企業が成長するためには、何が必要なのか。

「商品力」や「営業力」を思い浮かべるかもしれないが、
それらを高めるのは誰なのかを考えなければならない。

すべては、「人」である。

働く人を成長させなければ、
企業としての成長も望めない。

刃物職人の世界は、いまだ3Kイメージである。

黙々と地味に仕事をこなす。

当然、若い人は入って来ず、
後継者不足で事業は終焉を迎える。

だが、このメーカーは違う。
3Kをまったく感じさせない。

オフィス、工場、製造マシン、
そして従業員のユニフォームが、“カッコいい”。

「黒」を基調にし、デザイン性に優れている。

工場とは想像できないくらい、洗練されている。

若い人なら、こんな会社に憧れを抱くだろう。
働くことが誇りに思える環境である。

見ためは重要。

お洒落でカッコいい職場は、やる気を生み出す。
やる気は成果に繋がり、会社の業績となる。
業績が伸びれば、給料が上がり、さらなるやる気となる。

「職人は見ためなど、どうでも良い」という、
古い思考回路は捨てなければならない。

見ためを変えるだけでも、会社の業績は伸びるのである。





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