2019年11月15日

正統派? 異端児?


イタリアのナポリで、「原理主義」という動きがある。

何か宗教がらみのやばい話かと思いきや、
「ピザ」の話。

いまや世界中にひろがっている、
さまざまなピザを嘆いているピザ職人たちが、
立ち上がったのである。

「米国でピザと称している食い物は、
太った円盤に過ぎない」とか、
「大手企業はピザを冒とくしている」
などと叫んでいる。

ピザ討論会を開いたり、
「真正ナポリピザ協会」を作り、
原材料や製法を細かく定義する法律まで成立させた。

私は、本場のものを食べたことはないが、
本場仕込みのピザとケータリングのピザでは、
まったくの別物だということはわかる。

伝統ある食べ物におかしなアレンジをしておいて、
「ピザ」だと名乗っている。

このことに抵抗があるのは、わからなくもない。

正統派として、
永年の伝統を守ってきた人たちだから、
こだわる気持ちは当然のことである。

一方、異端児は、発想が柔軟である。

貝の形の生地があったり、おっぱい形があったりする。

日本では、パイナップルや韓国焼肉まで
のせているところもある。

個人的には、
“美味しければいいじゃないか”と思うが、
正統派からすれば、許せないようである。

だが、老舗であっても、
このような原理主義に距離を置く店もある。

あの『ピザ・マルゲリータ』の元祖の店
「ブランディ」がそうである。

私は、ここの店主の言葉が
もっとも真理を突いているように思う。

「ピザは庶民の食べ物。
 堅苦しいルール決めは、気に入らない」

まさに、この言葉。

客に喜んでもらうために、一番大切なことは何なのか。

食べ物屋では、まず「美味しい」ということである。

正統派のように、権威づけをするような動きがあると、
やがて行き着くところは「高級」となってしまう。

庶民の食べ物であるはずのものが、権威のために、
“入りづらい、堅苦しい、高い”食べ物へと
変わってしまうのである。

ナポリの正統派が、そうならないことを願う。

私は、正統派を否定するつもりはない。

優れた伝統を守り、
こだわりを持って商売を続けることは、
実にすばらしいことだと思う。

ただ、それを貫き通して欲しい。
権威が見えてはいけない。

日本には、こういった店がたくさんある。
名前だけで流行っている店である。

味もわからないような人が、
有名だからとやって来て、
“すばらしい”などと絶賛するのである。

土地の雰囲気だけで、
美味しいと錯覚するような店もある。

地域がブランド化している、
あの、古都と呼ばれているところである。

ブランドを利用して、法外な価格をつけていたりする。

こういった汚い商売はいけない。

食べ物屋に限らず、正統派と異端児は必ず存在する。

商売としては、どちらも正しい。

本物だけにこだわる正統派には、
それだけの価値があり、
相応の価格を求められるのも当然のことである。

また、新しいものや流行のものを
いち早く取り入れたり、
変わったものを揃えたりする異端児にも、
それなりの価値がある。

それを求める人たちがいるから。

どちらも、“それを求める人”がいる限り、
存在する理由がある。

商売としてやっていくのが難しいのは、
“どっちつかず”の店である。

一番多いのは、正統派としてやって来たが、
売れなくなったので、
安価な売りやすいものを置いてしまう、
というやり方である。

こうなってしまうと、残っていた常連でさえ、
見切りをつけてしまう。

安価なものを求める客は、
もっと品揃えの良い店に行くので、
こんな店には興味はない。

結局は、潰れていく。

こういう店は、正統派を貫くほどの勉強も
努力もしていないのである。

安易な方法を取ってしまったのである。

正統派・異端児。

どちらにしても、徹底しなければ、
勝ち残ることは難しい。

これからの時代、「普通の店」は消えていく。




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posted by 佐藤きよあき at 11:29| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月05日

“かまってちゃん”問題を解決するには?


用もないのに店を訪れ、店員を捕まえては話し掛ける。

そんな高齢者が増えている。
こんな人を“かまってちゃん客”と呼ぶらしい。

商品やサービスのことではなく、
世間話から入り、身の上話を延々とする。

店員としても、客だと思うから邪険にはできない。
笑顔を作り、おつき合いするしかない。

淋しいのだろう。
話し相手が欲しいのだろう。

その気持ちは理解できるが、店員は仕事をしている。

商品を買うこともない客を相手に
長々と話をする時間はない。

非常に迷惑な客である。

誰からも相手にされず、
かまってくれる人を捜しているのである。

これは、単に“迷惑客”の話ではない。
社会問題として、大きく捉えるべきものである。

淋しさ故、かまってもらうために、
万引きをする高齢者もいる。

叱られても、怒鳴られても、
かまってもらえることが嬉しいと感じてしまう。

話すことが得意な人は、
話し相手を捕まえることもできるが、
そうではない人は、
思い詰めて万引きをしてしまうのである。

こんなことを放置してはいけない。
社会全体で考えなければならない。

私からの提案は、日本全国に
「巣鴨」のような場所を作ってはどうか、ということ。

巣鴨には高齢者が集まり、
明るく賑やかで、活気に満ちている。

どこにいても
、高齢者の話し声・笑い声が聞こえてくる。

高齢者が求めているのは、これである。

仲間のいる場所が欲しい。
話がしたいだけである。

近くにこんな場所があれば、
淋しい思いをすることもない。

日本中に高齢者が溢れている。
金に困る人も少ない。

ビジネスターゲットとして捉えても良いのではないか。

シャッター通りとなっている商店街に、
高齢者向けの店を誘致し、
第二第三の巣鴨を作れば良い。

必ず人びとは集まって来る。

その場所が、地域の新しい市場となり、
商店街の復活・活性化のキッカケとなる。




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posted by 佐藤きよあき at 14:43| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月25日

「ハロウィン」の意味を知れば、違う楽しみ方ができる!


日本でも、ハロウィンのイベントが広まりつつある。

奇抜な格好をして行列したり、
各家庭をまわって、お菓子をもらったり。

日本では、仮装をして集まることが多く、
若い女性の参加が増えているという。

可愛いドレスや奇抜な衣装を身につけることが、
若い女性の変身願望を刺激したのかもしれない。

楽しそうなことにどんどん参加して、
ワイワイ盛り上がるのは、何も悪いことではない。

誰かに迷惑を掛けるわけでもないので、
大いに楽しめば良い。

だが、彼女たちはハロウィンの何たるかを
知っているのだろうか。

ただの仮想イベントだと思ってはいないだろうか。

知らないということを批判するつもりはない。

ただ、参加するのなら、
多少なりとも意味を調べるくらいの
“大人の遊び”をして欲しいものである。

ハロウィンとは、
キリスト教ですべての聖者に祈りを捧げる日である
「万聖節(11月1日)」の前夜祭にあたる行事である。

元々は、古代ケルト人が秋の収穫を祝うとともに、
亡くなった人を偲ぶために行っていたものを、
キリスト教が取り入れた。

この日、亡くなった人の魂が蘇るとも言われている。
つまり、日本のお盆のような日である。

仮装するのは、
蘇った魂の中には悪魔などもいるため、
魔除けの意味がある。

恐らく日本人は、こうしたことをあまり知らずに、
参加しているのではないか。

“楽しそうだから”というだけで
仮装しているように思う。

これは、
いまの日本の社会情勢に原因があるのではないか。

少し大袈裟な言い方だが、
不景気や暗い事件が日本に大きな影を落としている。

その中で生きるために、自然と楽しいことを
見つけ出そうとしているのではないか。

上を向いていたい。笑っていたい。

そんな思いから、
ハジけるような刺激を求めているのである。

まるで、“パチパチキャンディ”のような。

日常では感じることのないような、不思議な刺激。
それによって得る、高揚感とでも言うのか。

ハロウィンには、日本の伝統行事にはない、
華やかさや明るさがある。

そこに惹かれた人たちが、
ひとときを楽しんでいるのである。

笑顔になれるのなら、どんどん参加すれば良い。




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posted by 佐藤きよあき at 10:36| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月15日

リニア新幹線が出張の楽しみを奪う!?


私が会社勤めをしていた頃、
東京・大阪間を出張で頻繁に往復していた。

当時で、片道3時間半の新幹線の旅。

朝早い時は、
駅のホームで駅弁とお茶を買って乗り込み、
ちょっとした旅行気分を楽しんでいた。

3時間半の旅は、結構ゆったりとできる。

駅弁をゆっくりと味わい、
しばし車窓の景色を眺めた後、文庫本などを取り出し、
日頃はあまり読めない小説や
エッセイをじっくり堪能する。

3時間半は、
少し居眠りをする時間さえ残してくれていた。

私は、移動中に仕事をしない主義なので、
まったくの旅行となっていた。

日帰りが多かったので、帰りは夜になるのだが、
そこにも楽しみは残されていた。

駅弁と缶ビールである。

疲れた身体に、「プシューッ!」は心地良い。
やたらと旨い。
これがあるから、出張も苦にはならなかった。

数多くの中から選んだ駅弁を、
心の声で批評しながら、ビール片手に口へ運んでいく。
実に楽しい。

“至福の刻”とは、こういうことを言うのだろう。

私が新幹線で思い出すのは、この3時間半の旅である。

リニア中央新幹線ができると、
東京(品川)・名古屋間が
40分で行き来できるという。

大阪まで延伸すれば、
東京・大阪間は67分になるらしい。
驚異的な速さである。

たった1時間では、旅行気分にはなれない。

駅弁は食べられても、私が本を読むスピードでは、
1冊の本は読み切れない。
居眠りもできない。

1時間で着いてしまうので、
朝早く家を出る必要がなくなるので、
駅弁を買うこともなくなる。

帰りが夜になっても、ゆっくりと駅弁とビールを
楽しむ時間もなく、到着してしまう。

夜遅い電車に乗ると、
到着が夜中になってしまうので、
今日はホテルへ泊まろう。
ということもなくなるので、
飲み屋めぐりもグルメ探訪もできない。

これでは、まったく楽しくない。
出張の楽しみがなくなるではないか。

リニア新幹線ができると、
出張を“旅”として楽しむことはできなくなる。

単なる“移動”となってしまう。

スピードアップのメリットもあるだろうが、
何だか味気ないと思うのは、
感傷的過ぎるのだろうか。

「便利になる」。
ただそれだけを追求して良いものか。

「現状」を維持するのは、イケないことなのか。

進歩するばかりが、
日本のためになることとは思えないのだが……。




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posted by 佐藤きよあき at 14:39| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月05日

喫茶店に長居をしてはいけない?


めまぐるしく移り変わる社会に生き、
人びとがしばし“憩い”を求めてやって来る場所、
それが「喫茶店」。

待ち合わせや昼食を摂るために利用する人もいるが、
基本的には心和ませるための場所である。

「喫茶」とは、お茶を飲むことを意味し、
喫茶店はゆったりとした時間を過ごすことを
目的に生まれた文化である。

珈琲一杯をゆっくり楽しんだり、
本や新聞を読んだりするところ。

1時間でも2時間でも長居して良い場所、
のはずなのだが、
「長居をしても良いのか」という議論がある。

私が古い人間なのか、
議論となること自体がよくわからない。

喫茶店とは、“そういうもの”であり、
店主もそんな空間を作りたくて、
開店したのではないのか。

そんな日本の文化に、
「シアトル系」が参入してきたために、
喫茶店の役割が変わってしまったのか。

いや、スターバックスに代表されるように、
ゆったりとした時間と空間を提供している店が多い。

とすると、「シアトル系」に責任はない。

ならば、なぜ“長居”問題が出てくるのか。

私は、こう考える。

時間に追われる現代人が、
ほんの少しの時間ゆっくりしたいがために、
喫茶店を探す。

見つけたものの、そこは長居客でいっぱい。
待つか、別の店を探すか。

疲れているのに、イライラが募る。

「何で長居してるんだよ。みんな休憩したいんだから、
ほどほどで出てくれよ。

最近は、気を遣わない客が多過ぎる」と、
もっともらしい批判をしているのではないか。

これは、イライラの多い人が増えたと同時に、
喫茶店利用者が増えたために、
店の数が足りなくなっているからではないか。

中には、非常識なまでに長居する人もいるが、
それは別の問題として、
ほとんどの人は長居したいのである。

それが喫茶店の役割であるなら、
満席だからと文句を言うのは、筋違いではないのか。




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posted by 佐藤きよあき at 11:01| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする