2018年11月09日

集客に悩む旅館は、「ドーミーイン」に学べ!


朝食ビュッフェが評判の
ビジネスホテル「ドーミーイン」。

国内外80カ所を超えるホテルチェーンである。

楽天トラベルによる、
「2018年人気のビジネスホテルチェーンランキング」
で、第3位に入る実力。

なぜ、このホテルは人気があるのか。

先に記述したように、
まずは朝食ビュッフェに注目が集まる。

ビジネスホテルでありながら、観光ホテル並み、
あるいはそれ以上の料理が並ぶからである。

月替わりだが、
その地域の名物や季節の料理を提供している。

たとえば、北海道では
「海鮮丼」や「ラムちゃんちゃん焼き」が並ぶ。

青森では「せんべい汁」。

仙台では「牛タンカレー」。

山梨では「ほうとう」。

新潟では「へぎそば」。

石川では「治部煮」。

名古屋では「味噌カツ」や「ひつまぶし」。

奈良では「柿の葉寿司」。

高知では「藁焼き鰹たたき」。

広島では「あなごご飯」。

こうしたご当地グルメが、
ビュッフェで楽しめるのである。

出張で来たビジネスマンにとっては、
かなり嬉しいことである。

出張先で美味しいものを探すのは、
結構労力のいることなので、
余程のグルメでもなければ、
適当な店で済ませてしまうだろう。

なのに、ホテルで体験できてしまうのである。

ましてや、それが宿泊料金に含まれているとなれば、
このホテルのファンになってしまうことは間違いない。

全国に出張するビジネスマンなら、
このホテルを利用するだけで、
全国のご当地グルメが楽しめるのである。

ちなみに、観光ホテル・シティホテルを含めた、
「朝食が美味しいホテルランキング」でも、
第20位に入っている。

ホテル選びに、迷いがなくなるのではないか。

このホテルの良さは、それだけではない。

次に知られているのが、「夜鳴きそば」。
夜遅くなると、ラーメンが無料で提供されるのである。

仕事終わりに呑んできて、
締めのラーメンがホテルで食べられる。
非常に嬉しいサービスである。

さて、ビジネスホテルであれば、
寝る前にシャワーを浴びる人も多いだろうが、
このホテルには天然温泉の浴場がある。

銭湯のような簡素なものではなく、
まさしく温泉旅館のような佇まいなので、
旅行気分に浸ることができる。

出張の疲れを温かく癒してくれる。

そして風呂上がりには、
湯上り処でビールやワインなどが、
1杯無料で飲めるようになっている。

素晴らしい心遣いではないか。

さらに、まだ一部だが、ベッドのマットレスに、
トップアスリートも利用している「エアウィーヴ」を
採用しているところもある。

また、寝るまでの時間を過ごすために、
漫画や絵本を置いた「ドーミーぶんこ」もある。

無料で使える洗濯機も。

客室には、加湿機能付空気清浄機や
熱いおしぼりも用意されている。

館内着は、動きやすいように、「作務衣」になっている。

ここまで、ビジネスマンの快適性を考えたホテルが、
他に存在するだろうか。

こうしたサービスが知られるようになると、
当然、観光客の利用も増えている。

私も出張ばかりしていた時期があったのだが、
当時こんなホテルがあったなら、
どれだけ楽しい出張になっていたことか。

実に羨ましいと思う。

私は、このホテルを旅館の人の参考にして欲しいと思う。

当然、他のビジネスホテルも視察に来て、
お手本としている。

しかし、おもてなしに優れたこのホテルは、
旅館の競合とも成り得る。
いや、すでになっていると言って良い。

実際、観光客が多く利用しているのだから。

旅館の競合は、旅館や観光ホテルだけではない。

ビジネスホテルも研究の対象としなければならない。





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posted by 佐藤きよあき at 11:18| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月06日

常連に頼ってしまった吉野家の失敗。


「吉野家」が、連結決算で大赤字を計上した。

その原因を原材料費の上昇や
人件費の高騰だと結論づけている。

はたして、本当にそうなのか。

それらは、要因のひとつではあるだろうが、
根本的な原因は他にあるのではないか。

私は、集客努力を怠っていたのではないかと見ている。

「吉野家」には、
“牛丼は絶対に吉野家”というマニアがいる。

他の牛丼店に比べて、圧倒的に多い。

牛丼では、「すき家」「松屋」に負けてはいない。

売り上げとしては、「すき家」の方が上だが、
「吉野家」は牛丼店としての確固たる地位を築いている。

……という驕りが、手抜きに繋がったのではないか。

確かに、牛丼店としては絶対的な存在である。
私もファンなので、そこは認める。

だが、「すき家」「松屋」は、もはや牛丼店ではない。

安く手軽にすばやく食べられる、
昼食御用達のファストフード店である。

つまり、牛丼店のライバルではなく、
ファストフード店としてのライバルであることを
忘れてはならない。

牛丼以外のメニューが充実しているこれらのお店は、
集客力が高い。

だが、「吉野家」のイメージは“牛丼”。

それ以外のメニューがあっても、
日常的な昼食での利用が、思い浮かばないのである。

もっと昼食需要のあるメニューを開発する必要がある。

さらに、「すき家」「松屋」以外の
ライバルの存在を意識すべきである。

ファストフード的な店のすべてがライバルとなる。

「ガスト」「丸亀製麺」「かつや」「てんや」……。

また、手軽さのライバルという点では、
立ち食いそばの「富士そば」や
「ゆで太郎」も入ってくる。

毎日牛丼ばかり食べる人は少ない。
手軽な店をローテーションでまわっている。

その中で来店頻度を上げるには、
牛丼のみで勝負するわけにはいかない。

マニアは大切にしなければならないが、
それ以外の利用者を満足させる手立てが重要である。

『牛丼+』。

そこに、今後の活路がある。





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posted by 佐藤きよあき at 14:47| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月30日

1粒1200円のぶどうが売れてしまう世の中は、はたして健全な社会と言えるのか?


石川県の種無しぶどう
「ルビーロマン」が注目されている。

今年の初競りで、1房55万円の高値をつけた、
超高級ぶどうである。

1粒で計算すると、2万円程度となる。

なぜ、ここまでの高値がつくのか。

その秘密は、
開発までの時間と手間や厳しい独自基準にある。

完成までには14年の歳月を要している。

まずは400粒の種を蒔き、
その中から40本の苗を選び、育て、
さらにそこからもっとも優れた木を1本選び出し、
その子孫を繁殖させていった。

「ルビーロマン」を名乗るためにも、
実ったぶどうに厳しい基準を設けた。

重さは1粒20g以上、1房350g以上。
粒の直径は31o以上。
甘さは糖度18度以上。
色は5段階のカラーチャートの3と4のみ。

この基準に適合したものだけが、
「ルビーロマン」として出荷できる。

年々生産技術を高め、
出荷できる量も増えてはきているが、
それでも現状で50%を超えたところ。

つまり、木にたくさん実ったとしても、
半分程度は「ルビーロマン」を名乗れない。

すなわち、高く売ることはできないのである。

こうした希少性もあり、現在の市場価格は、
1房2万円程度となっている。

最近人気となっている「シャインマスカット」が、
1房4000円前後なので、異常な高値だと言っても良い。

さすがに躊躇する人も多いようで、
百貨店などでは、お試し用の1粒売りをしている。

1粒1200円(税抜き)。

笑ってしまうような価格なのだが、
買う人はいるようだ。

異常なまでに高いものというのは、結構売れたりする。

セレブが興味本位で買うのである。

「高いから売れる」という商品は多い。
高いことに購買意欲を刺激されるのである。

こうなると、商品の質より価格が重要だと言っても良い。

高くすれば売れる。
買う人がいるから、高くても良い。

そんなビジネスが成立してしまう。

自由経済なのだから、欲しい人がいるなら、それで良し。
そう考える人は多い。

実際に、そういうビジネスは蔓延している。

だが、それは健全な経済と言えるのだろうか。
健全な社会と言えるのだろうか。

携帯電話の料金について、
値下げできるのではないかと発言した政治家がいた。

その理由が、「不透明な利益を得ている」。

つまり、健全な経済活動ではないと言っているのである。

「ルビーロマン」もまさにこれ。

開発の苦労や厳しい基準があるとはいえ、
1粒1200円は不透明な利益そのもの。

おやつ・食後のデザートが、ひと口1200円。

他に類を見ないほど貴重な果物ではない。
「ぶどう」である。

こんなビジネスを認めてしまうと、
追随する者が増えて、日本経済は混乱してしまう。

「消費者に喜んでもらいたい」
という発想がまったくない。






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posted by 佐藤きよあき at 10:35| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月23日

華僑に学ぶ、儲けの哲学。


華僑の商法の極意とは、「事において果断」。
すなわち、“即、実行”を意味する。

日頃から、あらゆる想定のもとに対策を練っておき、
“いざ!”という時に、
慌てず、騒がず、事を進めろ、ということ。

大企業では、簡単に事が進まないことでも、
血縁で経営陣を固めている華僑なら、小廻りがきく上、
リーダーが絶大な力を持っているので、決断も早い。

商機は、一度逃すと二度と巡っては来ない。
その時、その時にしっかりと掴まなくては、
商売は成功しないのである。

そして華僑は、
子どもや孫に海外の最高の教育を受けさせ、
知識を身につけさせる一方、
その国の人びとと交友関係を築かせ、
その人脈を活用して、商売を拡げていく。

華僑の金儲け哲学は、
商売を学んでいる人にとっては、非常に参考になる。

その教えを紹介しよう。

教えの言葉のみを記載しているので、
言葉に込められた真意を読み取って欲しい。


■ハンディを逆手に取れ。

■資本が無ければ、身体を使え。

■千手先を読め。

■ゲテモノに尻込みするな。

■ケチも王道を行け。

■脇道で頂上を極めろ。

■商品よりも、まず自分を売り込め。

■ごちそうには、ごちそうで返せ。

■信用こそ最高の財産と知れ。

■時には、無視されても笑え。

■銀行よりも友人を大切にしろ。

■会を作ったら、全員会長にしろ。

■男は、積極的に台所に入れ。

■言葉は、銭と知れ。

■明日の天気を問うな。

■金を不浄と思うな。

■目先の利より、信を取れ。

■店が無ければ、「売り場」を持て。

■小綺麗な仕事から始めようと思うな。

■スロースターターで始めろ。

■「暮らせる」は「儲かっている」と思え。

■抜け目なく情報を先取りせよ。

■仲間の不始末に眼をつぶるな。

■過去の過ちは、大いに許せ。

■「絶交」する時は、ニコニコ笑ってやれ。

■「神」に誓うより、「人」に誓え。

■「口うるさい」嫁を貰え。

■どんな食べ物にも挑戦せよ。

■どこにでも上昇の道ありと知れ。

■辞めていく人にも、気を配れ。

■客は殿様と心得よ。

■「売れるもの」でも、時には「売るな」。

■時には、儲けなしでも売れ。

■値上げは客に相談しろ。

■改築中も店を休むな。

■商売に不向きな店舗は無いと知れ。

■負け戦の中で教訓をつかめ。

■はんこは、両手で押せ。

■通訳を通して商談するな。

■交通費でも死に金にするな。

■政治談義は金にならぬと知れ。

■冠婚葬祭の金は惜しむな。

■「女房は家長」と心得よ。

■腹が出て来たら、初心を思い出せ。

■原価で売っても儲かる方法を考えよ。

■根こそぎに儲けようと思うな。

■まず相手の儲けを明示せよ。

■満腹するまで、同じ商売をするな。

■貸した金は、やったと思え。

■敵の逃げ道を残しておけ。

■特定の人間と癒着するな。

■とにかく土地に執着せよ。

■医者と弁護士には、金を惜しむな。

■「子連れも当然」で働け。

■歳を取って死ぬのは、めでたいと思え。






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posted by 佐藤きよあき at 10:10| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月04日

地鶏居酒屋「塚田農場」が消滅危機!?


宮崎の地鶏を安く提供することで知られる
居酒屋「塚田農場」。

地鶏ブームを巻き起こしたとも言われ、
全国に約170店舗を構える。

流行っている印象を受けるが、
数十ヵ月連続の売り上げ減で、
いま苦戦を強いられている。

だが、業績回復を目指すべきこの苦しい状況下で、
コンプライアンス(法令遵守)違反を犯してしまった。

メニュー表には「地鶏一筋」と記載していながら、
「チキン南蛮」など4商品に、
タイ産ブロイラーを使っていた。

肉質の良い方を選んだだけと言い訳をしているが、
業績悪化の現状を考えると、疑ってしまう。

「景品表示法違反」として、消費者庁からは
再発防止の措置命令が出されただけで終わっているが、
客のイメージは急降下している。

コンプライアンスは、
企業の成長とブランドイメージを支える礎とも言われ、
徹底して守ることが安定的な経営に繋がるのである。

コンプライアンス違反は、
企業全体、社員にまで影響を及ぼす。

特に社員は信じるものを失い、
商品や接客のレベルをも低下させてしまう。

結果、客離れにも繋がる。

この店を運営する会社では、今回の件以前に、
業績を回復させる手を打ち始めていた。

今治タオルを立て直し、
セブンカフェをヒットさせた実績を持つ、
クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏に
プロデュースを依頼した、
「焼鳥つかだ」をオープンさせている。

話題性もあり、注目されているが、
今回の件がどう影響するのか。

店名に「つかだ」を使っているが、
そこから「塚田農場」を連想する客は少ないだろう。

店に、「塚田農場」という表記がない限りは、
影響は出ないと考える。

「塚田農場」と同じ運営会社であることが
わからなければ、「焼鳥つかだ」は生き残る。

客は、運営会社のことまでは気にしていないし、
わからない。

お洒落な焼鳥屋だと認識するだけ。

だが、「塚田農場」はどうか。

“客を裏切った”というイメージは、
まず消えることはない。

しかも、外国産ブロイラーでは、
どれだけ肉質が良くても、客は納得しない。

これまで、客を裏切った企業がどうなってきたか。

潰れてしまうか、再起したとしても長い年月が掛かる。

ここは、「焼鳥つかだ」に注力し、
「塚田農場」を切り捨てるしか方法はない。

逆に言えば、「塚田農場」の名前を消し去れば、
同じ業態であっても、客は気づかずに利用してくれる。

消費者をバカにするわけではないが、
意外と細かなことは気にしていないものである。






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posted by 佐藤きよあき at 14:54| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする