2017年11月12日

人気急成長『KALDI』の“戦略間違い”を探せ!


珈琲豆を喫茶店に卸す焙煎業として創業した
『KALDI COFFEE FARM』。

いまでは、幅広い輸入食材を扱うお店として、
人気急成長している。

1986年に1号店をオープンして以来、
順調に業績を伸ばし、全国390店舗にまで拡大している。

店頭で珈琲が無料サービスされることで話題となり、
珈琲を飲みながら店内を見てまわるのが、
ここのスタイルとなっている。

カルディは、「眺めているだけで、
好奇心が湧いてくるような活気あるお店」
を目指しているが、まさにその通り、
店内には珍しい海外の食材が並び、
客は初めての“出逢い”にワクワクする。

私もその中のひとり。

陳列棚の端から端まで、じっくりと見てまわり、
気づけばカゴの中には数々の商品が。

見ていて、楽しい。食べてみたいと思う。
つい買ってしまう。それが、カルディである。

グローバル化の時代と言っても、
日常生活で出会う食材は、
それほど変化に富むわけではない。
まだまだ知らないものばかり。

知らないものは、もっと知りたい。

カルディは、そんな欲望を叶えてくれる、
他にあまり存在しない店である。

人気が出るのは当然。
成長拡大も容易に予想できた。

だが、何度も足を運ぶ私は、最近、
自身が購入する量が減っていることに気づいた。

店内を楽しく見てまわっているつもりだが、
なぜかカゴの中は少ない。

私が飽きてしまったのだろうか。

陳列棚には、相変わらず海外の面白い食材が
並んでいるのだが、どうやら、その食材を手に取って、
説明文を読んだ時に興味を失っているようだ。

最近のカルディ商品には、
「KALDI」のマークの入ったものが増えている。

カルディがオリジナル商品として開発したものだが、
その説明文に“買わない秘密”があった。

たとえば、チュニジアやモロッコで
使われる調味料「ハリッサ」。

パプリカをベースにしたペースト状の調味料で、
甘酸っぱい風味で香辛料が効いている。

クスクスや煮込み料理に使われる。

非常に珍しいので、興味がそそられるのだが、
日本のメーカーで作られている。

日本で作るとなると、原料が違い、
味も日本人が食べやすいように変えてしまう。

これでは、本当の味を知ることはできない。

製造元が日本のメーカーだとわかった時点で、
棚に戻してしまうのである。

カルディには、最近この手の商品が増えている。

イタリアの○○、フランスの○○、タイの○○という
ラベルをつけていても、
裏には「製造:株式会社××商店」とある。

日本人が食べやすい商品を作る、
という姿勢は理解できるが、
初めて見る商品は本来の味を知りたいものである。

食べやすい方が良いと考える客もいるだろうが、
「面白い食材を探しに来ているマニア」は、
それをカルディに求めてはいない。

どちらかと言えば、“マニア客”の方が多いはず。

もし、オリジナルを作るのであれば、
現地のメーカーに頼むべきである。

バイヤーとしては、日本のメーカーに依頼する方が、
商品化は楽かもしれないが、
それでは“似た商品”ができるだけである。

「海外輸入食材」が売りのはずである。

日本のメーカーに偽物を作らせるのは、
戦略の間違いである。






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posted by 佐藤きよあき at 09:58| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月04日

「小京都」VS「小江戸」。集客力が高いのはどっち?


「全国京都会議」という組織をご存知だろうか。

全国各地の「小京都」が集まり、
「小京都」としてのあり方などを話し合う会合である。

年会費も納める正式な組織である。

秋田県湯沢市、栃木県佐野市、岐阜県郡上市、
兵庫県豊岡市など、全国で45以上の都市が加盟している。

「以上」という曖昧な表現をしているのは、
加盟や脱退による増減が繰り返されているからである。

この組織に加盟するには、条件がある。

「京都に似た自然景観・町並み・佇まい」
「京都と歴史的な繋がりがある」
「伝統的な産業・芸能がある」

この3つの内、どれか1つに合致しており、
年1回の総会で承認された都市だけが、
加盟を許されるのである。

加盟しなければ、
「小京都」を名乗れないというわけではないが、
一応の“お墨つき”のようなものである。

堂々と「小京都」を名乗り、
「小京都」連合でPRすることもできる。

承認制や年会費を取るあたりに、
やや権威主義を感じるが、
それでも「小京都」を名乗ることに
集客力があると見込んで、加盟するのだろう。

女性は「京都」が好きである。


「小京都」と同じような表現で「小江戸」がある。

ご存知のように、江戸に似た町並みに風情がある
観光地に使われる名称である。

埼玉県川越市が代表的であり、
栃木県栃木市、千葉県香取市、神奈川県厚木市、
滋賀県彦根市などがある。

「江戸との関わりが深い町」であったり、
「江戸の風情を残す古い町並み」が、
「小江戸」と呼ばれている。

この「小江戸」たちに、正式な組織はないものの、
「小江戸サミット」という会議を開き、
PR方法などを話し合っている。

「小京都」と「小江戸」。

どちらも観光地としてのPR活動に
その名称を用いているが、
はたして、その効果はあるのだろうか。

「小京都」と呼ばれるところが、
いま現在賑わっているのかというと、疑問である。

数十年前なら、若い女性が憧れを抱き、
たくさん訪れているニュースも流れていた。

だが、最近はほとんど聞かない。

いまだ賑わっているところもあるが、
それは独自の観光資源を開発したことが
功を奏しているだけで、
「小京都」という名称は表に出ていない。

「小京都」という存在が、
もう古くさくなってしまったのである。

遠い京都に行くのが大変だった時代の
代替地でしかないのである。

交通機関の発達で、本家の京都が近くなり、
すぐにでも行けるのである。

「小京都」は、不要な存在になってしまった。

一方、「小江戸」はどうか。

いま、江戸時代の生活が注目され、
町並みや食文化に興味を持つ人が増えている。

だが、本家の江戸は消滅している。
よって、「小江戸」に足を運ぶ人が増えているのである。

江戸を体験するには、
「小江戸」に行くしかないのである。

この集客力は大きい。

今後ますます、観光地としての人気は高まるだろう。

存在意義を失った「小京都」。
本家のいない代替地「小江戸」。

この勝負は、圧倒的な差をつけ、
「小江戸」の勝ちである。




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posted by 佐藤きよあき at 16:14| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月16日

味はB級、戦略はA級。100円回転寿司を制するのは「くら寿司」か?


「かっぱ寿司」が元気を取り戻しつつある。
“食べ放題”が話題となり、第2弾も注目を集めている。

だが、“かっぱ寿司、健在!”をアピールできたものの、
まだまだ100円回転寿司の4強には成り得ていない。

トップを走っていた時期もあったが、
凋落ショックからは立ち直れていない。

いま、100円回転寿司の王者は「スシロー」なのだが、
2番手3番手の勢いが凄まじい。

「かっぱ寿司」が失敗した“平日90円”で
快進撃を続ける「はま寿司」は、ネタの種類が多く、
いつ行っても食べ飽きることがない。

「かっぱ寿司」がどん底にいた頃は、ネタも悪く、
ハッキリ言ってマズかった。

いくら90円でも、食べたいとは思わないレベルだった。

だが「はま寿司」は、ネタのレベルが安定している。

ネタの良さで定評のある「スシロー」よりは落ちるが、
充分に満足感を得られる味である。

90円という価格も評価を高めていると言えるだろう。

では、「スシロー」はどうか。

確かにネタの良さは、いまだ健在である。

「近大まぐろ」や「天然本まぐろ」を提供したり、
集客力も高い。

だが、「はま寿司」と「くら寿司」に
追いつめられていることは事実。

それは、なぜか。

すばり言えば、
「ネタの良さに縛られている」のである。
あるいは、「ネタの良さに頼り過ぎている」とも言える。

良いネタばかりを探すが故に、価格が高くなったり、
ネタの種類が少なくなったりしているのである。

目新しさを感じにくくなっている。

頻繁に利用する客は、飽きてくるのである。

キャンペーンで珍しいネタが出てきても、
価格の高い場合が多く、足が遠のいてしまう。

それなら、安くて種類の多い
「はま寿司」や「くら寿司」を利用した方が良い。

「くら寿司」は、意表をつく戦略で、
新たな客層を取り込んでいる。

100円回転寿司の範疇を飛び出し、
ファミレス化を図っている。

「ラーメン」から始まり、「牛丼」、
「すしやのうな丼」、「すしやのシャリカレー」、
「すしやのシャリカレーパン」、「シャリコーラ」
などを次々に提供していった。

最近では、シャリの代わりに大根の酢漬けを使った寿司
「シャリ野菜」などという荒技を見せている。

もはや、寿司屋と言えるのかどうか。

だが、それが功を奏している。

新商品を出すたびに話題となり、客が増えている。

また、皿を5枚食べると、
「ビッくらポン!」というゲームができ、
景品が当たるのだが、これが子どもを喜ばせている。

さらに、まわっている寿司皿に
透明なカバーをつけることで、
衛生面を気にする人に強力なアピールをした。

他のチェーン店にはない斬新なアイデアが、
ウケているのである。

従来の発想からは生まれてこないであろう戦略は、
見事と言うしかない。

回転寿司の中ではもっとも目立つ存在であり、
100円回転寿司を制するのは「くら寿司」ではないか。

だが、「くら寿司」が今後トップに躍り出るためには、
1つだけ大きな課題がある。

それは、寿司の味である。
ハッキリ言うと、100円回転寿司の中ではB級である。

これは私の意見だが、「スシロー」「はま寿司」
「かっぱ寿司」「くら寿司」の順である。

数年前まではC級だったので、改善された方なのだが、
まだレベルは低い。

集客に成功しているのだから、
もう少しネタに力を入れて欲しいところである。

珍しいネタもあるし、アイデアも良いので、
ネタさえ良くなれば、トップに立てる。




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posted by 佐藤きよあき at 08:53| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月30日

至れり尽くせりの“手ぶら体験”に、ビジネスチャンスあり!!


最近のアウトドアは、フラッと手ぶらで出掛けて、
手軽に体験できるらしい。

BBQやキャンプ、登山、ジョギングなどが、
何の用意もせずに楽しめるようだ。

BBQやキャンプをしたいと思えば、
必要な道具や食料を
すべて準備してくれるサービスがある。

足を運べば、「さぁ、どうぞ!」と、
すべてがセッティングされているのである。

後片づけまでやってくれる。

登山をしてみたいと望めば、
必要なウェアや道具を
すべてレンタルできるサービスもある。

健康のためにジョギングを始めたい。
仕事帰りに走りたいと思えば、
ウェアやシューズがレンタルでき、
ロッカーやシャワーが用意されている施設もできている。

「やってみたいが道具がいるし、お金も掛かる」
と躊躇する人は多いだろうが、
こうした“手ぶら”サービスがあれば、気軽に始められて、
もし合わなければ、すぐにやめられる。

お試し体験で楽しいことがわかれば、
本格的に始めれば良い。

消費者の欲求を的確に捉えた、
優れたビジネスモデルだと言える。

他にも、
「手ぶらで引っ越し」を謳っているサービスがある。

これは、家具や家電のレンタルで、従来から存在するが、
「モノを所有しない合理性」を美徳とする
現代の指向に合っている。

本当に気に入ったものだけを買うための
“お試し”だとも言える。

自分の好みに合うのかどうか。本当に楽しいのか。
それを見極めるためには、“お試し”が有効である。

あらゆるところで“手ぶら体験(お試し)”ができれば、
これまで手を出さなかった世界にも、
興味を持つようになるかもしれない。

これは、あらゆる分野のビジネスチャンスである。

消費者に“手ぶら体験”をさせる方法を
考えてみれば良い。




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posted by 佐藤きよあき at 10:50| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月23日

仏壇は、“粗大ゴミ”で捨てられない!?


家族が亡くなると、その供養のために仏壇を買う。
位牌を収めて、拝むため。

仏教徒である日本人なら、何の疑いもなく、
この行動を取るだろう。

だが、この仏壇が後々厄介な存在となることを
ご存知だろうか。

たとえば、親が亡くなって、
息子が大きな仏壇を買ったとする。

この際、仏壇に故人の魂を納める
「開眼法要」という儀式を一般的には行う。

言葉は知らなくても、お坊さんが拝んでいたなら、
それは「開眼法要」だ。

やがて息子も歳を取り、
その子どもが家を処分することになった場合、
この仏壇の処理に困るのである。

「開眼法要」を行った仏壇は、
普通の粗大ゴミとして捨てることができないのである。

故人の魂が宿っているので、
“魂抜き”という「閉眼法要」が必要だ。

これは、寺や仏具店、
廃品業者などにお願いしなければならず、
その金額は数万〜数十万円となる。

「開眼法要」を行っていない仏壇や
「閉眼法要」が済んだ仏壇は、粗大ゴミとして、
処分することができる。(自治体による)

信心深い人なら、当然のことだと
金額に驚くことはないかもしれないが、
あまり宗教を信じていない人には、
大きな負担となる。

普通のゴミとして捨てたい、と思う人は多いはず。

だが、実際は捨てるだけで数万円。

この問題を解決するには、
仏壇を買わなければ良いのである。

代わりになる家具に、位牌を置けば良い。

これなら、処分に困ることはない。

宗教を否定するつもりはない。
信じる人は、従来通りで良いだろう。

だが、大切なのは故人を思う心であって、
形式ではないはず。

重い負担を背負う必要はまったくないのではないか。





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posted by 佐藤きよあき at 14:27| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする