2015年08月04日

関西人が愛する「冷やしあめ」を全国に広めるには?


「冷やしあめ」と聞いて、それが何なのかがわかるのは、
関西人と中国・四国地方の一部の人たちだけである。

関西なら、“アメちゃん”を冷やしたものか
と思われるかもしれないが、
これは夏の風物詩とも言える、飲み物なのである。

麦芽水飴を湯で溶き、しょうがの絞り汁を加え、
冷やしたものである。

平たく言うと、冷たい「あめ湯」。

関西人は、この「冷やしあめ」に幼い頃から親しみ、
夏の定番飲料となっている。

そのルーツは、江戸末期にある。

大阪・心斎橋に「あめ湯」の屋台があり、
暑気払いの滋養飲料として、
温かい「あめ湯」を飲んでいた。

その後、明治時代に製氷技術が発達したことから、
冷たい「冷やしあめ」に進化していったと言われる。

大正時代までは、関東や東海でも飲まれていたらしいが、
太平洋戦争で製造元が潰れ、姿を消したようである。

幸い関西には空襲が少なく、製造元が生き延びたことで、
「冷やしあめ」も存続した。

いまでこそ売っている店は少なくなったが、
30〜40年前までは、関西のいたるところで売られていた。

行楽地や商店街、駄菓子屋、祭りの屋台。
リヤカーで売り歩いていた地域もあるという。

大きな容器で冷やされたものを柄杓でコップに入れる店や
専用のサーバーからコップに注ぐ店もある。

現在でも、1杯100〜150円程度。
非常に手軽な飲みものである。

売り方のイメージとしては、
お茶屋さんの店先で売っている
「グリーンティー」と同じである。

若い人には、それさえもわからないかもしれないが。

この「冷やしあめ」は、非常に健康志向な飲み物である。

麦芽水飴は腸の活動を活発にするので、
便秘改善に効果があり、砂糖よりカロリーが低く、
血糖値が上がりにくい。

しょうがが入っているので、
血行を促進して冷えをとってくれる。
さらに、殺菌作用もあり、食欲増進にも効く。

麦芽は砂糖ほど甘くはなく、あっさりしている。
しょうがの風味も爽やかである。

まさに、夏を乗り切るための飲み物だと言える。

なぜ、他の地域で復活しないのかが不思議でさえある。

確かに古くさい飲み物かもしれない。
あるとあらゆる清涼飲料が手軽に手に入る時代には、
選ばれないのも仕方がない。

だが、その効用や風情を廃らせてしまうのは、
非常に忍びない。

関西でも売る店が少なくなっているので、
ぜひ復活して欲しいと思う。
さらに、全国の人にも味わって欲しい。

そのためには、どうすれば良いか?

ありきたりだが、知名度を上げ、
味を知ってもらうことから始めなければならない。

関西の「冷やしあめ協会」
というものがあるのかどうかは知らないが、
そんな組織が他の地方に出向き、
普及活動をする必要がある。

まず考えられるのは、「冷やしあめ」のメーカーが、
さまざまな店の店頭にサーバーを設置してもらうべく、
営業することである。

関西のそれと同じく、店先で気軽に飲んでもらう。

できれば、観光地や下町の商店街が良いだろう。
夏の風物詩として、その風情の似合う場所を選ぶこと。

次に考えられるのは、イベント会場での販売である。

キャラバンカーを仕立て、
「関西・夏の味」をアピールする。

さらに、リヤカー販売のフランチャイズ化も考えられる。

レトロな飲み物なので、
レトロ回帰・昭和ブームにピタリとはまる。

また、単純な商売なので、主婦が一坪ショップを借りて、
営業することもできる。

健康食品としての通販も期待できる。

現在、缶入りやビン入りがあるので、
メーカーの新戦略としてどうか。

このように「冷やしあめ」には、大きな可能性がある。

魅力的な飲み物なので、ぜひ全国の人に知って欲しい。






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posted by 佐藤きよあき at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする