2015年09月25日

野菜大盛りの飲食店は、必ず繁盛する!?


ショッピングセンターの
フードコートを見ていた時のこと。

大勢の客でにぎわっていたのだが、
どこよりも長い行列ができている店に目がいった。

よく知られている店で、目新しさがあるわけではない。

他にも人気店ばかりが出店しているので、
なぜこの店だけが、突出して行列になっているのかが
不思議だった。

だが、商品の特徴を考えれば、答えはすぐにわかる。


いま、日照不足により、野菜の高騰が続いているので、
家庭でいろんな種類の野菜を買うことはできない。

なので、「せめて外食する時は、野菜を食べよう!」
となるのである。

行列ができているのは、
長崎ちゃんぽんの「リンガーハット」。

この店のメニューには、
「野菜たっぷりちゃんぽん」「野菜たっぷり皿うどん」
「野菜たっぷり食べるスープ」などがあり、
それが“売り”となっている。

つまり、行列しているのは、
“野菜大盛り”を食べたいと思っている人たちである。

野菜が高騰している時には、よく見られる現象で、
野菜大盛りの店に客が殺到するのである。

だが、この現象だけで、
野菜大盛りの店が繁盛するとは言えない。

繁盛すると断言する理由は、他にもある。

男性が心の奥底で意識している、
「野菜が不足している」という思い。

どうしても、「肉食」や「炭水化物」に
走りがちな食生活で、
野菜不足であることは自覚している。

だからといって、野菜料理を自分で作ることは少ない。
やはり、外食に頼ることになる。

そんな時に、「好きな料理+野菜」の店を探すのである。

「あの店のあの野菜なら、美味しく食べられる」
という店を選ぶのである。

キャベツ大盛りの豚カツ屋や
野菜マシマシのラーメン店などである。

好きなものと一緒になら、大盛りの野菜も食べられる。

そんな店で、野菜の美味しさに目覚める男性も多い。


そして、繁盛する理由の最後は、女性の“野菜好き”。

美容のためなのか、本能なのかはわからないが、
とにかく女性は野菜が好きである。
異常なほどに野菜を欲する。

野菜の充実した食べ放題の店には、女性客が多い。

「モスバーガー」や「サブウェイ」は、
野菜へのこだわりを前面に出して、女性に人気がある。

女性に来て欲しい洋風居酒屋などは、
野菜料理の種類を多くしている。


あらゆる客層が、さまざまな理由で野菜を欲している。

新鮮で美味しい野菜を“大盛り”で提供すれば、
間違いなく客はやって来る。






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posted by 佐藤きよあき at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月19日

「三立製菓」の元従業員が、菓子店を開業した理由。


「三立製菓」と聞いて、
どんな商品を作っているメーカーなのかが、
すぐに思い出せる人は少ないだろう。

だが、商品名を言うと、
誰もが確かに知っている会社である。

「カンパン」「源氏パイ」「チョコバット」「かにぱん」。

昔から馴染みがあるだろう。

企業イメージとしては、やや地味かもしれないが、
昔から多くの人が親しみを感じているのは間違いない。

そんな会社に惚れ込み、
自ら「三立製菓」の商品専門とも言える
菓子店を開業した人がいる。

小堀チエさん、95歳。

昭和24年に開業し、現在もご本人が営業を続けている。

その店の名は、「三立亀有」。
間違いなく、“三立ファン”であることがわかる。

なぜ、それほどまで「三立製菓」にこだわるのか。

事の始まりは、第二次大戦中である。

小堀さんは、戦時中に10年間、
「三立製菓」に勤めていた。

人を雇えるような状況ではない時代に、
小堀さんの生活を支えてくれたのである。

自分のことをずっと雇ってくれていたことに、
小堀さんは感謝している。

退職後もその思いは強く、恩返しのつもりで、
「三立製菓」の菓子を売る店を開業したのである。

そこまで従業員に感謝される会社が、
いまの時代にあるだろうか。

中小企業ではあっても、大手では皆無ではないか。

雇ってくれたことだけではないだろう。

働きやすく、楽しい職場だったのだろう。
やりがいもあり、居心地も良かったのだろう。

そうでなければ、退職後もその会社の商品を売りたい
とまでは思わないはずである。

会社への感謝もあり、
商品への愛着が生まれるのも当然である。

その感謝の気持ちが、商品販売のお手伝いなのである。

そんな会社が、どこにあるだろうか。

会社は従業員を大切にしなければならない、
ということを教えてくれる、
素晴らしいエピソードである。






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posted by 佐藤きよあき at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月06日

戦略か? 冗談か? 「チャーハン付焼飯」の集客力とは?


京都・丸太町に、
「チャーミングチャーハン」という中華料理店がある。

店名からもわかるように、
チャーハンがいち押しの店である。

どれほど押しているかというと、
定食以外の全メニューを+200円で、
「チャーハン付」にできる。

醤油ラーメン、チャンポン、焼きそば、野菜炒め、
ニラ玉炒め、ホイコーロ、餃子、シューマイなどに、
たった200円を足すだけで、
チャーハン付になるのである。

非常に良心的である。

この店は数年前からあることで話題となり、
全国から客がやって来る。

なぜ、わざわざ遠くからやって来るのか。
チャーハンが特別に美味しいのか。

失礼ながら、絶賛するほどではない。

では、なぜ話題になるのか。

実は、メニューに秘密がある。

定食以外の全メニューに、
「チャーハン付」があると書いた。

そこで、中華料理店のメニューを想像してみて欲しい。

麺類や一品料理だけではない。
当然、ご飯ものもある。

中華丼、麻婆丼、天津飯……。

そう、これらのメニューにも
「チャーハン付」と書かれている。

ご飯にご飯。
注文する人はいるのだろうか。

そして、忘れてはならない中華メニュー
“焼飯(やきめし)”。

このメニュー表に、ハッキリと書かれている。

『焼飯(チャーハン付○○円)』。

このメニューが、大きな話題となったのである。

焼飯とチャーハンは違うものなのか。
いや、まったく同じである。

なぜ、漢字の“焼飯”とカタカナの“チャーハン”
という表記が混在しているのかは謎だが、
このメニューを注文すれば、
チャーハンが2つ出てくるのである。

これはもう、笑うしかない。
話題にならないはずはない。

ブログやSNSで拡散され、
テレビでも紹介されるようになった。

この店を初めて知った時には、
一時的なブームで終わるかもしれないと感じたのだが、
その後も繁盛し続けている。

その秘密は、やはりメニューにあった。

+200円でチャーハン付にできるのは、
非常にお得感がある。

ひとりなら、一品料理に+200円で腹一杯になる。

グループで行けば、一品料理をいくつか注文し、
それに1つ2つチャーハンを付ければ、
シェアして食べることができる。

この店は出前も多いのだが、
同じように家族で分けるためにチャーハン付を頼むと、
かなり安く済ませることができる。

このお得感にファンがつくのは納得である。

また、この店の“チャーハンアピール”に、
天才的なテクニックを感じてしまう。

定食以外のすべてを「チャーハン付」にできるのなら、
メニュー表の隅に「+200円でチャーハン付にできます」
と書けば良いのである。

だが、そうはせず、料理名のひとつひとつに
「チャーハン付○○円」と書いている。

メニュー表を見た人を驚かせるのである。

「なんじゃ、これ?」と笑いが起こるだろう。
「どれだけ、チャーハン押しなんだ?」と思うだろう。

その強烈なインパクトは、
片隅の一文では絶対に出し得ないことである。

店名の「チャーミングチャーハン」。
メニュー表の「チャーハン付○○円」。

ここまで徹底したのは、お見事である。

「チャーハン専門店」としなかったことも、
センスの良さではないか。

驚きと笑いで集約するこの店は、
まさに“チャーミング”である。





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posted by 佐藤きよあき at 10:31| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする