2016年02月17日

人形遣いの顔を隠せば、「文楽」は復活する!?


人形を巧みに操り、
まるで人間のような芝居を見せてくれる「文楽」。

私も一度だけ見たことがあるが、
人間以上に情感が伝わってきて、
鳥肌が立つほど、引き込まれた。

だが、ほんの一瞬、現実に引き戻される時がある。

人形の動きや表情に見入っていると、
目の端に人形遣いの顔が入ってくる。

これは、まさしく現実。
芝居への感情移入が冷めてしまう。

ファンの方なら、
その人形遣いの動きや表情なども楽しむのだろうが、
馴染みのない人間にとっては、
正直に言って興ざめする部分である。

せっかく人形の世界に浸っているのに、
現実の人間の顔が現れるのだから。

それが伝統なのかもしれないが、
一般大衆にもっと見てもらうためには、
人形遣いの顔は隠した方が良いように思う。

「嫌なら見なければよい」「伝統は変えられない」
という、冷めた正論を振りかざしていては、
「文楽」が廃れる一方である。

伝統を守ることばかりに気を取られていては、
大阪で起きた「国立文楽劇場・補助金削減問題」
へと発展し、消滅の危機ともなる。

伝統あるものは、みんなで守らなければならない。
よって、補助金は不可欠である。

そんな意見もあるのだが、
大衆にまったく馴染みのない伝統では、
もはや伝統である意義さえ失ってしまうのではないか。

もっと大衆に知ってもらい、
1年に1度でも観る機会があるような
“身近な存在”となるべきである。

この問題を機に、文楽協会も積極的に動き出し、
やや改善の兆しはあるが、まだまだ先は長い。

“身近な存在”となるためには、
「文楽」の魅力をさらに磨き上げる必要がある。

私が素朴に感じた
「人形遣いの顔を隠す」もそのひとつだが、
伝統であっても改革した方が良いのであれば、
実践すべきである。

伝統を守るためには、
伝統を打ち破る決断も必要なのではないか。

   




人気ブログランキングに参加しています。
1クリックをお願いします。


ブログランキング



posted by 佐藤きよあき at 15:12| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする