2015年10月25日

“からあげグランプリ”「最高金賞」&「金賞」の集客力とは?


「唐揚げを食べると、幸せになる」
「食べている人は、やさしい顔・笑顔になる」。

そんな思想を掲げ、唐揚げの普及に努める団体がある。

『日本唐揚げ協会』。

唐揚げをもっと広めようと、
食のイベントや唐揚げ本の監修、唐揚げ検定、
メディアへの働きかけなど、
さまざまな取り組みを行っている。

この団体が、
「日本で一番うまい唐揚げ屋さんはどこ!?」
というテーマのもとに、年に1度、
「からあげグランプリ」を開催している。

部門ごとにエントリー&ノミネートされた唐揚げを、
インターネットの投票で選ぶのである。

ここで、「最高金賞」や「金賞」に選ばれた店は、
「しばらく経営は安泰」と言っても良いほど、
集客力が増大する。

「最高金賞受賞」という看板をつければ、
駐車場の確保や行列の整理など、
思いもよらぬ悩みが吹き出すほど、
全国から人が集まるようになる。

「最高金賞」ほどではなくとも、
「金賞」にも驚くほどの集客力がある。

この賞を獲得するために、
唐揚げ店の人たちが血眼になるのも頷ける。

だが、この賞の発表を見ていると、
若干の疑問が湧いてくる。

本年度(2015年)第6回の結果では、
全11部門それぞれに「最高金賞」が存在する。
つまり、11点の「最高金賞」。

言葉のイメージでは、
各部門の1位の中から選ばれた1点が
受賞するものではないのか。
それが、「最高金賞」だと思うのだが。

このグランプリでは、トータルの第1位は存在しない。
摩訶不思議なシステムである。

さらに、「金賞」も各部門ごとに数点ずつ選ばれる。
多い部門では9点もある。

これでは、「金賞」の権威がない。
「銀賞」「銅賞」というものもない。

全部門で、「最高金賞」11点、「金賞」75点にもなる。
部門数と賞の数が異常に多い。

これを“コンテスト”と言っても良いのだろうか。

賞の発表をすべて見た人はわかるだろうが、
マスコミや地元のミニコミ紙などでは、
詳細までは掲載されないので、
「金賞受賞」とだけ知ることとなる。

すると、かなりのインパクトを持ったPRとなるだろう。
これが狙いなのだろうか。

唐揚げの普及という点では、
優れた戦略と言えなくもない。

だが、本当にこれで良いのか。

このグランプリが長く続くと、
全国に「受賞唐揚げ」が氾濫してしまう。
結果、賞の権威は地に落ちる。

そうなると、客の「騙された感」が広まり、
唐揚げそのものの人気をも失ってしまうのではないか。

そうなる前に手を打って欲しい。

普及のため、集客のためではなく、
純粋な“味のコンテスト”を実施すべきである。






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posted by 佐藤きよあき at 09:56| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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