2016年09月22日

『キャバ嬢専用手帳』に学ぶ、究極の商品企画。


キャバクラから出てきた男性の顔は明るい。
楽しい時間を過ごしたであろうことは、想像に難くない。

不況で多少の影響はあるだろうが、キャバクラが、
ITと並ぶ好況ビジネスであることは間違いない。

いま、若い女性が手っ取り早く稼ぐには、
最適な仕事なのかもしれない。

だが、キャバ嬢の戦いは熾烈である。

風俗のようなダークな部分がないため、参入者も多い。

東京だけで数万人。
全国では10万人を超えると言われる。

そんな厳しい世界で、大金を稼ぐことは容易ではない。

客の指名を勝ち取り、目標を達成し、
ナンバーワンとなるためには、
相応のテクニックが必要である。

「可愛い」「セクシー」だけでは、
一流のキャバ嬢にはなれない。

男性の志向・行動・心理を理解した上で、
自分の価値を売り込み、
客を満足させなければならない。

そのためには、客の一人ひとりを知り尽くす必要がある。

そんなキャバ嬢の
“顧客管理”をサポートする会社がある。

客のデータをこと細かく収集するための
手帳を販売している。

『稼ぐキャバ嬢ホステス手帳』。

スケジュールや売り上げ、
指名本数などの基本項目に加え、
客との会話内容や支払い方法、領収書の有無、
交際程度、希望の卓番、たばこの銘柄、よく飲む酒、
気の合うヘルプ&ボーイなどが、
書き込めるようになっている。

キャバ嬢は、客の席に行く前にこの手帳を見て、
気配りを働かせるのである。

ナンバーワンクラスになると、
客のデータは頭に入っているだろうが、
そんなキャバ嬢はひと握り。

ほとんどのキャバ嬢は、
まったくの素人からの“勉強中”なので、
こうした手帳が役立つのである。

客を質問攻めにするキャバ嬢より、
自分のことをわかってくれているキャバ嬢に、
男性は惹かれる。

相手は仕事でやっていることがわかっていても、
「もしかして俺に…?」と、男性は思いたいのである。
そして、口説こうとする。

それが、キャバクラの“遊び方”である。

「今日がダメなら、また今度」と、常連になっていく。

実に緻密な計算をされたビジネスモデルである。

さりとて、男性は騙されているとは考えない。
笑顔で店を後にする。

客は満足し、店は儲かる。

このビジネスモデルを他のビジネスにも応用すれば、
日本経済も活性化し、社会も明るくなるのではないか。

そこに目をつけた、手帳の販売会社が素晴らしい。

業界を絞り込み、
そこで働く女性だけに焦点を当てたのである。

究極の“特化”だと言えるだろう。

業界を知り尽くした会社だからこそ生まれた、
究極の商品ではないか。





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posted by 佐藤きよあき at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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