2017年07月03日

なぜ、1個1万円の「四角スイカ」が売れるのか?


香川県善通寺市特産の「四角スイカ」の出荷が始まった。
1辺18センチの真四角なスイカである。

45年前に地元の農家で誕生し、
いまでは7軒の農家で栽培されている。

卸価格で1個1万円以上の値がつき、
京阪神や関東の百貨店、カナダ・ロシアへも出荷される。

なぜ、四角いスイカが作られるようになったのか。

事の発端は、スイカが売れなくなってきたこと。

アイスクリームやキャンデーに押されたこともあるが、
スイカの形状に問題があると考えたのがキッカケである。

核家族化が進んだことから、
スイカの大きさや形が敬遠されるようになったのである。

大き過ぎる上、丸いので、持ち運びしづらく、
冷蔵庫にも入れにくい。

この形を何とかすれば、
スイカはまだまだ売れるのではないかと考えたのである。

そこで試行錯誤の結果、
強化プラスチックに入れて育てることで、
18センチの四角いスイカを作ることに成功した。

だが、当初大きな話題にはなったものの、
その希少性ゆえに価格が上昇し、
一般人が買うことのできるものではなくなった。

形状の面白さが注目されやすいことから、
ディスプレイ用としての取り引きが
主体となっていったのである。

百貨店やフルーツショップの店頭にあれば、
集客効果は充分に期待できる。

売れなくても、販促費として元は取れるのである。

それほどインパクトのある「四角スイカ」の話題は、
ネット時代のいま、当然海外にも伝わり、
欲しがる店や個人が増えている。

いまでは、7軒で7月中旬までに生産する
約420個のうち、百数十個は
カナダやロシアに輸出されている。

ディスプレイ用として売れるようになったため、
スイカは熟す前に収穫し、
3ヵ月鑑賞できるようになっている。

つまり、食べても美味しくないのである。

それでも毎年売れ続け、
海外では数倍から10倍もの価格がついているという。

プレゼント用、あるいはジョークで買う個人もいる。

明らかに富裕層なのだが、高い金を払う価値があるほど、
面白いスイカだと思っている。

日本では、ただの「巷の面白ニュース」だが、
海外に渡ると、高額取り引きされるほどの
衝撃ニュースなのかもしれない。

本来の目的からは大きく逸れてしまったが、
夏の風物詩として定着する可能性はある。





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posted by 佐藤きよあき at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月13日

庶民の夢を叶える飲食店は繁盛する!?



話題となった店に行列ができる。

そんな光景もいまや単なるグルメブームではなく、
日常的なものとして消費者に受け入れられている。

美味しいものを食べるという行為は、
大多数の人の趣味であり、生活の一部でもある。

テレビやネットに流れる情報を敏感に察知し、
次から次へと新しい店を渡り歩いている。

客が渡り歩くということは、
固定客を掴み損ねた店も、当然多く存在することになる。

いまはグルメブームではないと言ったものの、
店によってはブームで終わってしまうことも多い。

開店から閉店まで数ヶ月ということも珍しくはない。

そんな厳しい飲食業界にあって、
繁盛し続けている店もたくさんある。

客を飽きさせず、満足させ続けているのである。

なぜ、客は離れていかないのか。

そこには、ある共通項が存在する。

現代人は日常的な食事には困らないものの、
不況の続く社会情勢下では、あまり贅沢はできない。

安い食材を求めて、
日々慎ましやかな食生活を送っている。

だが、時には外食もしたい。
家では再現できない味や食べ方を試したい。

ちょっとした贅沢をすることで、
息抜きがしたいのである。

テレビやネットで接する料理に刺激され、
憧れを抱くこともある。

高級フレンチであったり、料亭だったり。
高級焼き肉やステーキ。

その映像の中には、庶民が手を出せないものも多い。

すると、それは夢として心に刻まれる。

そんな庶民の夢を叶えてくれる店が出現し始めている。

庶民がこれまで口にすることのできなかった料理を
低価格で提供するという、
明確なテーマを持った店である。

庶民の“こんなものを食べたい!”
という夢を叶えてくれる。

たとえば、
「大きなステーキを口いっぱいに頬張りたい」
という夢を叶えるのは、『いきなり!ステーキ』。

「フランス料理を食べてみたい」という夢を叶えるのは、
『俺のフレンチ』。

「美味しい寿司を腹いっぱい食べたい」は、
『スシロー』。

「イタリアンの珍しい食材を体験してみたい」は、
『サイゼリア』。

「いろんなスイーツをちょっとずつ食べたい」は、
『スイーツパラダイス』。

「金を気にせず、いろんな部位の焼きとりを食べたい」
は、『鳥貴族』。

これらのように、庶民の小さな夢を叶えてくれる店は、
繁盛し続けている。

学生街の大盛り食堂が、貧乏学生に愛されているように、
ちょっと贅沢な料理を安く提供する店は、
国民の大多数である庶民から慕われるのである。





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posted by 佐藤きよあき at 14:59| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月07日

コンビニ各社がシニア店員の採用を積極的に行う、もっともな理由。


いまコンビニ各社は、
店員へのシニア層の採用を積極的に行っている。

政府が訴えている「高齢者の雇用促進」ではなく、
シニア層の“能力”を買っての採用である。

セブン‐イレブンは、年齢無制限で、
労働日数・労働時間も相談に応じている。

なぜ、そこまでしてシニア層を採用するのか。

それは、「コンビニが社会で果たす役割」にある。

言い換えれば、
社会から求められていることに応えるためには、
シニア層の力が必要なのである。

シニア層は社会経験が長く、
常識や人との接し方を知っている。

SNSで暴走するような若い店員のようなことはしない。

学生やフリーターと比べると、
勤務態度が良く、遅刻や欠勤も少ない。

世代的に真面目な人が多いので、
自分の与えられた仕事・役割をきちんと理解している。

それが、若い店員にも良い影響を与えているという。

だが、これらはシニア層の“素質”であって、
“能力”ではない。

コンビニが期待する能力は、もっと他にある。

コンビニではいま、高齢者の利用が増えている。

遠くのスーパーより、近くのコンビニ。

店の規模や利用できるサービスが、
高齢者にとって非常に便利なのである。

スーパーは大きくて疲れるが、コンビニは小さい。

すぐに食べられる弁当や惣菜、
小さくカットされた野菜が売られている。

荷物を送ることも公共料金を支払うこともできる。

そんな便利さに気づいた高齢者が、
日常的に利用するようになったのである。

こうなると、高齢者にとってコンビニは、
生活に不可欠な存在となってくる。

コンビニとしても、望まれているのなら、
それに応えなければならない。

そこで始まった取り組みが、
ひとり暮らし高齢者への買い物支援や
弁当の配達、移動販売などである。

この取り組みに必要なのが、シニア店員なのである。

若い店員でも良いのだが、
高齢の客とのコミュニケーションが難しい。

シニア店員なら、
同年代や年配者の気持ちを理解しやすい。

また、地元の人間なら、地域の実情にも詳しいので、
客とのコミュニケーションが取りやすい。

人と人との繋がりを作りやすいので、
地域密着型の店舗として、客にも愛される。

今後、コンビニに求められるのは、
「地域のインフラを担うこと」である。

地域の中心的存在となって、地域社会を守っていく。

その“機動力”となるのが、シニア店員なのである。

posted by 佐藤きよあき at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする