2017年06月07日

コンビニ各社がシニア店員の採用を積極的に行う、もっともな理由。


いまコンビニ各社は、
店員へのシニア層の採用を積極的に行っている。

政府が訴えている「高齢者の雇用促進」ではなく、
シニア層の“能力”を買っての採用である。

セブン‐イレブンは、年齢無制限で、
労働日数・労働時間も相談に応じている。

なぜ、そこまでしてシニア層を採用するのか。

それは、「コンビニが社会で果たす役割」にある。

言い換えれば、
社会から求められていることに応えるためには、
シニア層の力が必要なのである。

シニア層は社会経験が長く、
常識や人との接し方を知っている。

SNSで暴走するような若い店員のようなことはしない。

学生やフリーターと比べると、
勤務態度が良く、遅刻や欠勤も少ない。

世代的に真面目な人が多いので、
自分の与えられた仕事・役割をきちんと理解している。

それが、若い店員にも良い影響を与えているという。

だが、これらはシニア層の“素質”であって、
“能力”ではない。

コンビニが期待する能力は、もっと他にある。

コンビニではいま、高齢者の利用が増えている。

遠くのスーパーより、近くのコンビニ。

店の規模や利用できるサービスが、
高齢者にとって非常に便利なのである。

スーパーは大きくて疲れるが、コンビニは小さい。

すぐに食べられる弁当や惣菜、
小さくカットされた野菜が売られている。

荷物を送ることも公共料金を支払うこともできる。

そんな便利さに気づいた高齢者が、
日常的に利用するようになったのである。

こうなると、高齢者にとってコンビニは、
生活に不可欠な存在となってくる。

コンビニとしても、望まれているのなら、
それに応えなければならない。

そこで始まった取り組みが、
ひとり暮らし高齢者への買い物支援や
弁当の配達、移動販売などである。

この取り組みに必要なのが、シニア店員なのである。

若い店員でも良いのだが、
高齢の客とのコミュニケーションが難しい。

シニア店員なら、
同年代や年配者の気持ちを理解しやすい。

また、地元の人間なら、地域の実情にも詳しいので、
客とのコミュニケーションが取りやすい。

人と人との繋がりを作りやすいので、
地域密着型の店舗として、客にも愛される。

今後、コンビニに求められるのは、
「地域のインフラを担うこと」である。

地域の中心的存在となって、地域社会を守っていく。

その“機動力”となるのが、シニア店員なのである。

posted by 佐藤きよあき at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月27日

日本全国、B級オン・ザ・ライスが熱い!根室『エスカロップ』から長崎『トルコライス』まで。


全国各地に、不思議な魅力を持った
“オン・ザ・ライス”メニューが存在する。

地元の人びとが愛してやまない、
ワンプレート料理である。

“オン・ザ・ライス”、すなわち、
ご飯の上におかずをのせてしまう。

丼物もそうだが、ここで紹介するメニューは、
すべてが1つの皿にのっている。


まずは、北海道根室市の『エスカロップ』。

ケチャップライスもしくはバターライスの上に、
ポークカツレツをのせて、
ドミグラスソースをかけたもの。

ケチャップの方を「赤エスカ」、
バターライスの方を「白エスカ」と呼ぶ。

名前の由来は諸説があるが、
一般的にはフランス語の
「エスカロープ(escalope・肉の薄切り)」
とされる。

同じく、北海道根室市の『オリエンタルライス』。

ドライカレー風のご飯に、
焼いた牛サガリ肉(横隔膜の一部)をのせ、
ステーキソースをかけたもの。

名前の由来は定かではなく、
同様の料理が各地に存在する。

石川県金沢市の『ハントンライス』。

ケチャップで味つけしたバターライスの上に、
半熟薄焼き玉子、白身魚のフライをのせ、
タルタルソースをかけたもの。

白身魚はエビフライの場合もあり、
ソースにもバリエーションがある。

名前の由来は、「ハンガリーの“ハン”と
フランス語でマグロを意味する
“トン”を合わせた造語である」
と言われているが、ちょっと納得し難い。

福井県越前市の『ボルガライス』。

オムライスの上に豚カツをのせ、
各店独自のソースをかけたもの。

名前の由来は、イタリアのボルガーナ村で
食べられていた料理に似ているという説をはじめ、
さまざまあり、定かではない。

兵庫県加古川市の『かつめし』。

ご飯の上にビフカツもしくは豚カツをのせ、
ドミグラスソースをかけたもので、
ゆでたキャベツが添えられる。
名前の由来は、説明不要。

佐賀県佐賀市の『シシリアンライス』。

ご飯の上に、甘辛いタレで炒めた薄切り牛肉をのせ、
レタス、トマト、キュウリなどの生野菜を盛りつけ、
上からマヨネーズをかけたもの。

名前の由来は、佐賀の隣の長崎に「トルコライス」
という料理があるのだが、
それに対抗するために名づけられたという説がある。

「トルコ」の隣には「シリア」があり、
長崎と佐賀が隣であることから、
長崎のトルコライスに対抗して、
隣のシリアから命名したのではないか、とされる。

長崎県長崎市の『トルコライス』。

ピラフの上に、ドミグラスソースのかかった豚カツと
パスタ(ナポリタン)をのせたもの。

名前の由来は、トルコ料理に似たものがあるという説や
ピラフ・豚カツ・ナポリタンの3種類を、
3色のトリコロールカラーに重ね合わせた
という説などがある。


私が調べたのはこれくらいだが、
どれもこれも旨そうである。
じっくり、ガッツリと味わってみたいものだ。

ご飯におかずをのせたものは、
なぜか人びとを魅了するようだ。

では、なぜこうした“オン・ザ・ライス”メニューが、
ご当地B級グルメとして、
地元の人びとに愛されているのか。

その理由は、まず丼物との違いを考えればわかる。

丼物は、狭い空間に押し込められ、
“小さな世界”をカタチづくっている。

食べる時も丼の領空内で収まるように、
注意しながら食べなければならない。

その点、皿にのった
“オン・ザ・ライス”の領空はかなり広い。

ポロッと落としても、気遣いがいらない。
のびのびと食べることができる。
気を遣わない分、食べることに集中できる。

“集中”という点では、
丼物もガツガツと集中できるのだが、
“小さな世界”に浸っているせいか、
一所懸命過ぎて、味を楽しむ余裕がない。
とにかくすばやく口に放り込む。

“オン・ザ・ライス”は、皿の風景を眺めながら、
次はどこから食べようかと、迷う楽しみがある。

美味しさを一気に流し込むか、
ひとつひとつの具材の味を噛み締めながら、
ゆったりと味わうか、の違いがある。

あくまで私の主観なのだが、これが
丼物と“オン・ザ・ライス”の違いだと考えている。

どちらが良いとか悪いとかではない。
まったく好みの問題である。


で、どちらがB級グルメとして、
“らしさ”を持っているか。

丼物は、高度成長期の流れで、ササッと掻き込み、
すばやく食べられることが前提で
生まれたのではないだろうか。

忙しい日常の中で、食べることに
時間を割いていられない人が食べるものなのである。

つまり、現代社会においては、
都会的な食べ物なのである。

“オン・ザ・ライス”は、皿にのっているので、
必然的に急いで食べることができない。

フォーク、ナイフ、スプーンなどを使うため、
掻き込むこともできない。

つまり、時間に余裕のある人でないと食べられない。

ゆったりと時間の流れる地方向きだといえる。
なので、地方に“オン・ザ・ライス”メニューが
多いのではないか。

日常の食事をゆっくりと楽しみたいと願い、
またそれが比較的許される地方に、
“オン・ザ・ライス”が生まれたように思う。

都会の飲食店にも同様のメニューはあるだろうが、
地域全体に広がり、
“B級グルメ”として認知されているものは少ない。

まだまだ全国各地に“オン・ザ・ライス”はあるだろう。

地元で愛されるご当地B級グルメを
もっともっと掘り起こしてみたい。

posted by 佐藤きよあき at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月29日

ハチを“利用して殺す”ために輸入している、日本農業の罪とは!?


実をつける野菜や果物を効率よく生産するために、
ハウス栽培では花の受粉作業をハチに頼っている。

日本の在来バチが減少しているため、
海外から安いハチを輸入して、ハウス内に放っている。

野菜や果物を安く売るために、
外来種のハチを利用するのも
仕方のないことかもしれない。

だが、大きな問題がある。

外に逃げ出すハチがいることである。

ハウスは完全に密閉されているわけでもなく、
人の出入り時にも外に出るハチはいる。

この逃げ出したハチが、
日本の自然界に大きな影響をもたらすのである。

1匹だけなら交配しないので、
絶命すれば、あまり害はない。
……と、簡単な話ではない。

日本の在来種と交雑する可能性が高いのである。

これが増えてしまうと、
強い遺伝子を持つ交雑種と在来種の戦いが起き、
在来種は負けて、絶滅の危機となる。

そうならないために、先頃、国が方針を打ち出した。

「2020年までに、外来種の農業利用を半減へ」
というものである。

ここで言う外来バチとは、
欧州原産の「セイヨウオオマルバチ」で、
ハウス栽培のトマトの受粉に利用されている。

外来バチには、
他にも「マルハナバチ」という種類もいる。

半減させるというのは、
少しずつ在来種に代えるということらしいが、
ふと疑問がわく。

これまで散々利用してきた外来種は、
受粉シーズンが過ぎると、どうしていたのかということ。

JAが発行する機関誌に、ある記事を発見した。

以下、そのまま転載する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

交配後のマルハナバチ処理について

交配に飼養したマルハナバチは、
外来生物法で特定外来生物に指定されており、
飼養や取り扱いには登録が必要であるとともに、
厳しい制限があります。
交配作業が終了した後は、
マルハナバチが完全に死亡するまで
ハウス内で巣箱ごとビニール袋に入れるなど、
確実に殺処分を行って下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

驚くことに、利用するために輸入して、
その後は殺してしまうのである。

農業従事者にとっては常識なのかもしれないが、
一般人には大きなショックと言うのか、
怒りさえ覚える。

あまりにも身勝手な行いで、生命を軽く見過ぎている。

その恩恵で作物が安く手に入るのだから、
文句の言える立場ではない。

だが、納得はできない。
許すこともできない。

いま国が方針を示したと言えど、
2020年までは同じことが繰り返される。

生きるために動物の命をいただくことと、
利用するだけで殺してしまうのとでは、
まったく意味が違う。

2020年と言わず、即刻やめるべきである。





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posted by 佐藤きよあき at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする