2017年04月29日

ハチを“利用して殺す”ために輸入している、日本農業の罪とは!?


実をつける野菜や果物を効率よく生産するために、
ハウス栽培では花の受粉作業をハチに頼っている。

日本の在来バチが減少しているため、
海外から安いハチを輸入して、ハウス内に放っている。

野菜や果物を安く売るために、
外来種のハチを利用するのも
仕方のないことかもしれない。

だが、大きな問題がある。

外に逃げ出すハチがいることである。

ハウスは完全に密閉されているわけでもなく、
人の出入り時にも外に出るハチはいる。

この逃げ出したハチが、
日本の自然界に大きな影響をもたらすのである。

1匹だけなら交配しないので、
絶命すれば、あまり害はない。
……と、簡単な話ではない。

日本の在来種と交雑する可能性が高いのである。

これが増えてしまうと、
強い遺伝子を持つ交雑種と在来種の戦いが起き、
在来種は負けて、絶滅の危機となる。

そうならないために、先頃、国が方針を打ち出した。

「2020年までに、外来種の農業利用を半減へ」
というものである。

ここで言う外来バチとは、
欧州原産の「セイヨウオオマルバチ」で、
ハウス栽培のトマトの受粉に利用されている。

外来バチには、
他にも「マルハナバチ」という種類もいる。

半減させるというのは、
少しずつ在来種に代えるということらしいが、
ふと疑問がわく。

これまで散々利用してきた外来種は、
受粉シーズンが過ぎると、どうしていたのかということ。

JAが発行する機関誌に、ある記事を発見した。

以下、そのまま転載する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

交配後のマルハナバチ処理について

交配に飼養したマルハナバチは、
外来生物法で特定外来生物に指定されており、
飼養や取り扱いには登録が必要であるとともに、
厳しい制限があります。
交配作業が終了した後は、
マルハナバチが完全に死亡するまで
ハウス内で巣箱ごとビニール袋に入れるなど、
確実に殺処分を行って下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

驚くことに、利用するために輸入して、
その後は殺してしまうのである。

農業従事者にとっては常識なのかもしれないが、
一般人には大きなショックと言うのか、
怒りさえ覚える。

あまりにも身勝手な行いで、生命を軽く見過ぎている。

その恩恵で作物が安く手に入るのだから、
文句の言える立場ではない。

だが、納得はできない。
許すこともできない。

いま国が方針を示したと言えど、
2020年までは同じことが繰り返される。

生きるために動物の命をいただくことと、
利用するだけで殺してしまうのとでは、
まったく意味が違う。

2020年と言わず、即刻やめるべきである。





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posted by 佐藤きよあき at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月01日

料理の写真と実物がまったく違うのに、なぜ「ガスト」は集客できるのか?


ファミレス「ガスト」のテレビコマーシャルや
ポスター、メニュー表では、
実に美味しそうな料理が紹介されている。

だが、期待して注文すると、そこに運ばれてくる料理は、
写真とは似て非なるもの。

このことはネットでもよく話題になる。

“愕然とする”という表現が大袈裟ではないほどの
別物が提供されるのである。

私も一度、あまりにも粗末なものが出てきたので、
クレームを入れたことがある。

だが、その後改善されている気配はない。

なのに、ファミレス業界では、
ダントツNo.1の地位を保っている。

なぜ、そこまでの集客力があるのか。

圧倒的な美味しさを提供しているのかというと、
決してレベルは高くない。

サービスが優れているのかというと、
パートとバイトで賄っているので、
必要最低限でしかない。

集客できる秘密は、
「メニュー構成」と「店舗数」にあると、私は見ている。

ファミレスの事業規模の上位は、
「ガスト」「サイゼリア」「ジョイフル」「ココス」
「デニーズ」「バーミヤン」「びっくりドンキー」
「ビッグボーイ」「ロイヤルホスト」といったところ。

その中で、和食と洋食が混在した、
昔ながらのファミレスは、
「ガスト」と「ジョイフル」しかない。

他は、パスタ、ピザ、ハンバーグ、
中華などに片寄っている。

和洋の混在は、客層の幅を広げる。
つまり、小さな子どもからお年寄りまでが、
一緒に利用できるのである。

昔はこのタイプのファミレスばかりだったが、
戦略としてはターゲットを絞り込んだ方が、
集客力が高くなるので、
メニューも絞り込まれるようになった。

その結果、世の中には専門店が増えた。

「これが食べたい」と思えば、その専門店に行けば良い。

だが、食べることは“ルーティン”でもある。
好みに関わらず、毎日食べなければならない。

食べたいものが浮かばなければ、
“適当な店”を選ぶことになる。

それが、「ガスト」である。

和洋があり、日替わりランチも安い。
サラリーマンには助かる存在である。

また、女性ウケするサラダの種類も多く、
おしゃべりに最適なドリンクバーも充実している。
デザートも多い。

子ども向けには、
キッズメニューやおもちゃがもらえるセットもある。

平日午後3時以降は「ハッピーアワー」として、
アルコール類が249円(税抜き)となり、
つまみも199円(税抜き)と299円(税抜き)が
揃っている。

とにかく、メニュー構成がきめ細かい。

これほど幅広い客層に対応したファミレスは、
他にないのである。

そして、集客できる大きな要因のもうひとつが、
店舗数である。

全国で1,357店(平成29年2月28日現在)と、
圧倒的な数である。

店が多いということは、何を食べようかと迷った時に、
すぐそこに店があるということである。

身近にあって、手軽に利用できる。
その利便性が、「ガスト」の強みである。

言い方を変えれば、他に適当な店がないから、
仕方なく利用しているのである。

「ガスト」を批判しているのではなく、
それが「ガスト」の役割になっているのではないか
と考えている。

もし、似たようなメニュー構成の「ジョイフル」が、
店舗数を急激に増やすことができれば、
No.1の座は奪われるかもしれない。

だが現状では、料理写真と実物が違うと知っていても、
「ガスト」を利用するしかないのである。





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posted by 佐藤きよあき at 14:59| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月04日

“おひとりさま”大歓迎の宿は繁盛する!?


誰にも邪魔されず、ひとりの時間を大切にしたい。
日常生活を離れ、読書をしたり、うたた寝をしたり、
ボーッとしていたい。

そんな思いから、ひとり旅をする人が増えている。

その流れを受けて、旅行雑誌や旅行サイトでも、
ひとり旅を特集している。

旅館・ホテルでも、ひとり旅専用プランを設け、
売り上げを伸ばしている。

少し前までは、
ひとり客をあからさまに拒否する旅館も多かった。

2人以上の客と同じような手間が掛かるのに、
儲けはひとり分だからである。

私も独身時代はふらっと旅に出て、
行き当たりばったりで宿を探していたが、
よく断られていた。

「予約していないんですが、空いてますか?」と問うと、
「何名さまですか?」と聞き返され、
「ひとりです」と言うと、
「あいにくですが、満室なんです」と断られる。

あまりにも白々しい返答である。

元々、観光地の旅館にはひとり部屋などないので、
人数を聞いてから満室だと言うことは、
あり得ないのである。

ひとり客は客ではない、という認識である。

先に「少し前までは」と書いたが、
いまだにこんな旅館は多くあるようだ。

「おもてなし」という心はなく、
儲け第一主義である。

だが、これからは、”おひとりさま”を大切にしないと、
宿の経営は立ち行かなくなるだろう。

団体旅行の時代ではなく、
ひとり旅か家族旅行が中心となっている。

家族旅行は増えているものの、
不況からは脱出できていないので、
できる限り安い費用で楽しもうとする。

そうなると、国内より海外の方が安い上、
まわりへの自慢にもなるので、海外旅行を選択する。

ひとり旅では、海外は不安もあるので、
気軽で安心な国内となる。

また、ひとりなら、
行き先も日時も自分の思い通りになり、
思い立ってすぐに出ることもできる。

さらに、結婚しない人が増えているので、
ひとり旅が多くなるのは、当然のことなのかもしれない。

宿が積極的に“おひとりさま”を
取り込もうとしているのにも理由がある。

家族連れやグループに比べ、
リピーターになりやすいのである。

恋人や夫婦の客の場合、同じ空間にいても、
空間の想い出はあまり残らず、
「2人で過ごした時間」が想い出として残る。

2人で旅をして、2人で楽しいひとときを過ごした。

グループの場合、みんなで楽しい会話をして、
賑やかに過ごした時間の想い出である。

極端に言えば、場所はどこでも良いのである。

2人やグループで楽しい時間を過ごしたら、
また楽しむために
「次はどこに行こう?」となるのである。

だが、ひとりの場合、
“その宿にいる自分”が、想い出のすべて。

空間も時間も、心の中に明確に刻み込まれている。

そこで、心からのおもてなしを受ければ、
その印象は強烈に残り、
「また来たい!」と思うようになる。

つまり、リピーターになりやすいのである。

費用もひとり分なので、
家族連れやグループより決断しやすい。

今後ますます、ひとり旅は増えるだろう。

“おひとりさま”を断っている宿は、
手遅れにならないように……。





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posted by 佐藤きよあき at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月13日

「かっぱ寿司」が再出発! なのに、客が来ないのはなぜ?


新生「かっぱ寿司」を視察した。

古くさいキャラクターは消え、ロゴも一新。
店の雰囲気もお洒落になり、
以前のようなチープさは感じさせない。

何より変わったのは、味である。

「平日90円」を大々的にPRしていた頃は、
加速度的にネタが悪くなり、
「安かろう マズかろう」が、世間の評判となっていた。

だが、新しい「かっぱ寿司」は、普通に旨い。
明らかに美味しくなっている。

これなら、日常的に利用しても良いと思う。

ある意味、「かっぱ寿司」は復活したと言っても良い。

しかしながら、業績は上向きとはなっていない。

2016年4〜12月期の連結最終損益は、
55億7000万円の赤字となっている。

「安くて美味しいお店」としては復活したが、
事業としては危機的な状況のままである。

安くて美味しいのに、なぜ客が来ないのか。

ひと言で言えば、「安かろう マズかろう」の
イメージが払拭できていない、ということ。

同社が実施したアンケート調査でも、
他店に比べて「安っぽい」「ダサい」「古い」という
イメージを持っているユーザーが多い
という結果が出ている。

そこで「かっぱ寿司」は、新たな戦略を打ち出した。

定番ネタの他に、
「旬ネタ」と創作メニューである「特ネタ」を
月ごとに提供するというもの。

「美味しいネタ」+「話のネタ」
を作ろうという狙いである。

テレビコマーシャルでも流していたが、
「特ネタ」の第1弾は「全国お祭り寿司」。

日本の祭りを寿司で表現している。

「さっぽろ雪まつり寿司(税別380円)」
「青森ねぶた寿司(税別280円)」
「仙台七夕まつり寿司(税別280円)」など。

見ためにインパクトがあり、ボリュームも充分。
話題づくりを狙っていた。

だが、その結果は……。

100円回転寿司において、ボリュームは不要である。

安くて量が少ないからこそ、
さまざまなネタが楽しめるのであって、
1皿で腹が満たされては、他のネタが食べられない。

また、1皿が300〜400円超えでは、客は手を出さない。

「安くて美味しい」が、
100円回転寿司に本来求められるものであって、
「美味しいけど高い」はいらないのである。

目指すべき方向が間違っている。

他にも、スマホによる座席予約や
持ち帰りのネット予約も導入しているが、
「安かろう マズかろう」のイメージを
払拭できていない現時点では、何の意味もない。

なぜ、イメージの刷新ができないのかを
考え直すべきである。

私の考察では、
店名に大きな問題があるのではないかと思う。

店もネタも変えたのに客が来ない、ということは、
「あのかっぱ寿司だろ」と、
客が固定観念を持っているからである。

いまさら何をやっても、
「かっぱ寿司」であることに変わりはない、
と思っているのである。

加えて、「かっぱ」という言葉の古さにも原因がある。

「スシロー」「はま寿司」「くら寿司」より、
はるかに古くさい響きである。

“いまどき感”を背負っている。

この店名のままでは、本当の復活は望めない。

もう、店名を変えるしかないのではないか。

まったく違う店名で、新興勢力のような顔をして、
再デビューした方が良いのではないか。

「新しくなりました」ではなく、
「新しいお店です」とアピールした方が、
新しもの好きの、
いまの消費者は注目してくれるのではないか。

経済界では、“「脱かっぱ」空回り”などと囁かれるが、
「かっぱ寿司」の名前がある限り、
「脱かっぱ」は成し得ない。





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posted by 佐藤きよあき at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月20日

ブーム再燃。全国で「朝ラー」が始まっている!


「朝ラー」。
数年前ブームになりかけた、「朝ラーメン」のこと。

静岡県藤枝市・焼津市や福島県喜多方市などで見られる、
朝からラーメンを食べる習慣が起源とされる。

だが、当時はブームというほどの
盛り上がりはを見せなかった。

「朝からラーメンなんて」と、敬遠された感があった。

朝から食べるには重く、健康的な朝のイメージとは
程遠い存在だったのかもしれない。

では、なぜ静岡と福島で習慣化していたのか。

静岡では、漁業関係や茶業の人たちが、
朝食も摂らずに早朝から仕事をする。

ひと段落したところで朝食を摂るのだが、
労働の後なので、普通の朝食では物足りない。

そこで、店に「ラーメンが食べたい」と要望したという。

福島では、喜多方市に三交代制の工場があり、
その夜勤明けの工員のために始めた、という説がある。

また、早朝の農作業を終えた人のために、
という説もある。

何れの場合も、労働する人たちの要望に応えるカタチで
生まれた習慣なのではないか。

この習慣を9時5時のサラリーマンが多い地域で
広めようとしても、必要性が見出せない。

ブームにならなかったのは、
そのあたりに原因があるのだろう。

だが、再びブームが訪れようとしている。

それはなぜか?

サラリーマンがラーメンを食べるのは、
昼食か夜の飲み会後。

特に、深夜のラーメンが多かった。

だが、飲み会自体が減少し、
ラーメンを食べる機会も減った。

ラーメンは好きなのに、食べられなくなったのである。

そこに登場したのが、「朝食ブーム」である。

お洒落なカフェモーニングやスープバー、
正しい和朝食を提供する店が増えてきた。

朝食をしっかりと摂ることが見直されたのである。

朝はガッツリ食べても、日中に消化されるので、
多少カロリーの高いものでも問題はない。

つまり、ラーメンを罪悪感なく
食べることができるのである。

健康のためにも、夜より朝が良いのである。

寝る前4時間はものを食べてはいけない。
胃腸に負担が掛かり、中性脂肪が蓄えられて太ると
言われているいま、
朝ラーメンは理にかなっているのである。

朝食ブームと健康ブームが、
ラーメンを夜から朝の食べ物へと変えようとしている。

静岡・福島の他にも、青森・秋田・宮城・山形・新潟・
埼玉・東京・京都で、「朝ラー」が確認されている。

朝食の代名詞となることはないだろうが、
確実に定着するのではないか。

「朝からラーメンなんて」と言う人は、
いなくなるだろう。





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posted by 佐藤きよあき at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする