2016年11月08日

健康志向が高まると、野菜が売れなくなる!?


健康ブームが長い。というより、定着したのか。

テレビ番組・ネットサイト・雑誌では、
健康に関する情報が、毎日溢れている。

次から次へと、“身体に良いこと”が紹介され、
これを実践すると、
1日24時間でも足りないくらいである。

特に女性は、健康情報に敏感である。

「健康=美容」という意識が働くのか、
見聞きするものは片っ端から試したくなるようだ。

中でも“意識高い系”の女性は、
「お洒落な健康」に目がない。

出掛ける前は「スムージー」を飲み、
バッグには「酵素」を入れて持ち歩く。
食事は、サラダ中心。

見事なまでに健康志向である。

そこまで意識は高くなくとも、
普通の人も健康志向は持っている。

できる限り、身体に良いことをしようとする。

だが、体操やスポーツは気合いを必要とするので、
食べるもので健康になりたいと願う。

脂の多い肉類や炭水化物を避け、
野菜中心の食事を心掛けるようになる。

意気込んで、しばらくは続けるが、
やはり挫折するのが人の常。

外食で野菜を摂ることは容易いが、
自宅で調理するのは面倒。

そこで、人びとが行き着く先は、
「サプリメント」である。

野菜の代わりとなったり、
魚の効用があるサプリメントが次々と登場している。

高い効果が証明されているものも多い。

「EPA&DHA」「青汁」「ユーグレナ」「セサミン」
「ローヤルゼリー」「酵素」……。

これらを摂っていれば、食事を気にする必要がない。
と、人びとは思い込み、野菜さえ食べなくなってしまう。

サプリメントの市場規模の推移を見ると、どれだけの人が
サプリメントに頼るようになってきたかがわかる。

手軽に“身体に良いもの”を摂取できるのは良いが、
食の偏りが激化するのではないかと危惧する。

何も気にせず、好きなものを食べる。

手間の掛かる調理はしないので、野菜を食べるのは、
調理済みのサラダか外食のみとなる。

つまり、食材としての野菜を買わなくなるのである。

調理の面倒な魚を買わなくなったことと同じである。

家で食べなくても、外で食べれば良い。
サプリメントで補えば良い、となる。

食材というのは、各家庭で使ってこそ、
大量に消費されるものであって、
スーパーや飲食店で使われるものだけでは、
たかが知れている。

外で食べて、家でも使うことが、
食材の消費へと繋がるのである。

健康志向でサプリメントを摂るようになれば、
食材、特に野菜が売れなくなってくる。

非常におかしな話だが、これは現実である。





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posted by 佐藤きよあき at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月18日

本物のおっさんもタジタジ。“男子力”の高い「おっさん女子」が増殖中!


女性らしさが希薄で、
3つのシコウ(思考・志向・嗜好)が、
まるで「おっさん」的な若い女性のことを
「おっさん女子」と呼ぶ。

本人たちも自覚しており、「おっさん」を自称している。

その生態は、実にユニークで興味深い。

行動を見ていても、「おっさん」そのもの。

カフェより居酒屋を好み、カクテルではなく、
ビール・日本酒を選ぶ。

スイーツより珍味に目がいき、
立ち食い・立ち飲みに愛着を感じる。

見ためで言えば、着飾ることをせず、
ラフな服を着て、暑い日の首にはタオルを巻いている。

薄着の時は、ムダ毛処理の甘さが目立つ。

整理整頓が苦手で、部屋が汚い。

頭の中を覗いてみると、面倒くさがりで、
何事にも合理性を求め、スマホのメールは極端に短い。
もちろん、絵文字もなし。

思ったこと・言いたいことは、すぐに口に出す。

単純明快なので、素直な面もあり、
仲間からは好かれる。

気のいい「おっさん」なので、
飲み会では場を盛り上げる役割を果たす。

イヤなことは、飲んで忘れるタイプ。

また、面白い生態として、
女性の見方まで「おっさん」であることがあげられる。

女性をライバル視せず、
「可愛い!」「胸が大きい!」「脚がキレイ!」
などという、「おっさん目線」で見ている。

憧れの目線ではなく、
純粋に美しいものとして捉えているところが面白い。

そんな「おっさん女子」に、現代社会は生きやすい。
自然体が受け入れられる。

こうした女性が増えてくると、
世の中の商品・サービスも、
若干の軌道修正が必要となるだろう。

「おっさん」だからといって、
本物のおっさん向け商品・サービスを奨めても、
彼女たちを引きつけるのは難しいだろう。

ほんの少しだが、“乙女心”を有しているからである。

あくまで「おっさん」的なだけであって、
本物には成りきれない。

どこかで女性らしさを求めている。

「おっさん仕様」に、
ほんの少し“乙女心”をプラスすること。

それが、「おっさん女子」を射止める戦略となる。





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posted by 佐藤きよあき at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月22日

『キャバ嬢専用手帳』に学ぶ、究極の商品企画。


キャバクラから出てきた男性の顔は明るい。
楽しい時間を過ごしたであろうことは、想像に難くない。

不況で多少の影響はあるだろうが、キャバクラが、
ITと並ぶ好況ビジネスであることは間違いない。

いま、若い女性が手っ取り早く稼ぐには、
最適な仕事なのかもしれない。

だが、キャバ嬢の戦いは熾烈である。

風俗のようなダークな部分がないため、参入者も多い。

東京だけで数万人。
全国では10万人を超えると言われる。

そんな厳しい世界で、大金を稼ぐことは容易ではない。

客の指名を勝ち取り、目標を達成し、
ナンバーワンとなるためには、
相応のテクニックが必要である。

「可愛い」「セクシー」だけでは、
一流のキャバ嬢にはなれない。

男性の志向・行動・心理を理解した上で、
自分の価値を売り込み、
客を満足させなければならない。

そのためには、客の一人ひとりを知り尽くす必要がある。

そんなキャバ嬢の
“顧客管理”をサポートする会社がある。

客のデータをこと細かく収集するための
手帳を販売している。

『稼ぐキャバ嬢ホステス手帳』。

スケジュールや売り上げ、
指名本数などの基本項目に加え、
客との会話内容や支払い方法、領収書の有無、
交際程度、希望の卓番、たばこの銘柄、よく飲む酒、
気の合うヘルプ&ボーイなどが、
書き込めるようになっている。

キャバ嬢は、客の席に行く前にこの手帳を見て、
気配りを働かせるのである。

ナンバーワンクラスになると、
客のデータは頭に入っているだろうが、
そんなキャバ嬢はひと握り。

ほとんどのキャバ嬢は、
まったくの素人からの“勉強中”なので、
こうした手帳が役立つのである。

客を質問攻めにするキャバ嬢より、
自分のことをわかってくれているキャバ嬢に、
男性は惹かれる。

相手は仕事でやっていることがわかっていても、
「もしかして俺に…?」と、男性は思いたいのである。
そして、口説こうとする。

それが、キャバクラの“遊び方”である。

「今日がダメなら、また今度」と、常連になっていく。

実に緻密な計算をされたビジネスモデルである。

さりとて、男性は騙されているとは考えない。
笑顔で店を後にする。

客は満足し、店は儲かる。

このビジネスモデルを他のビジネスにも応用すれば、
日本経済も活性化し、社会も明るくなるのではないか。

そこに目をつけた、手帳の販売会社が素晴らしい。

業界を絞り込み、
そこで働く女性だけに焦点を当てたのである。

究極の“特化”だと言えるだろう。

業界を知り尽くした会社だからこそ生まれた、
究極の商品ではないか。





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posted by 佐藤きよあき at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月17日

新市場の開拓となるか?「女性向けプラモデル」誕生!


プラモデルと言えば、“男の子”の世界。

戦闘機や船、自動車などを
コツコツと組み立てた経験のある男性は多いだろう。

最近では、ガンダムプラモデル、通称「ガンプラ」が
男の子の定番となっている。

時代が変わって、作るモノは違えど、
地道に組み立てる作業を男性が好むのは同じである。

だが、そんな男の世界に女性が進出してきた。

少し前、ガンダムのモビルスーツ「アッガイ」が、
若い女性に「可愛い!」とウケ、ガンプラが売れた。

ユニークなデザインが、女性の心を捉えたのである。

その「アッガイ」のフォルムを参考に、
クマ型の「ベアッガイ」が生まれ、
さらに「プチッガイ」という、
モビルスーツを商品化したところ、
またまた「可愛い!」と、大ヒットとなった。

知らない人には、何のことだかわからないだろうが、
テディベアのようなロボットと言えば、
雰囲気は伝わるだろうか。

元々、ガンプラは接着剤を使わずに
組み立てることができるので、
その手軽さが女性にも受け入れやすかったのだろう。

そしていま、
新たな「女性向けプラモデル」が誕生したのである。

ディズニー映画のプリンセスたちの舞台となる城を
モチーフにした「キャッスルクラフトコレクション」。

“プラモデル”という男性的志向でありながら、
「プリンセスの城」という女性的志向を取り入れている。

城の中にはLEDを内蔵し、
夜は照明として使うことができる。

実用的なインテリアとしたあたりが、
女性ウケする仕掛けだと捉えることもできる。

また、女性は“モノを組み立てる”
という作業をあまり経験していないので、
新たな世界をプチ体験する楽しさがある。

完成後は、プリンセスという夢の世界に浸っていられる。

これは、新しい市場の開拓となるかもしれない。

テーマはあくまで女性向けでありながら、
男性の世界を覗き見ることができる。

この戦略で新市場を開拓するなら、
まだまだたくさんの“男性の世界”が残されている。





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posted by 佐藤きよあき at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月13日

腕時計「チープカシオ」は、なぜ売れているのか?


カシオが販売する、1000円程度の格安腕時計が、
いま「チープカシオ」と呼ばれ、人気が高まっている。

「チープカシオ」は、当然正式名称ではなく、
誰かが言い出した俗称である。

“チープ”と言っても、
安物をイメージしているのではなく、現代的に言えば、
“プチプラ(プチプライス)”といったところ。

親しみを込めて、そう呼ばれている。

では、なぜ人気となっているのか。

実物を見ればわかるのだが、確かに“チープ”である。

だが、その“チープさ”を「お洒落アイテム」として、
上手く取り入れている人たちがいる。

「チープカシオ」には、
デジタル式とアナログ式があるが、
それぞれにファンがいる。

デジタル式は、見るからに古いイメージで、
まさに“レトロ感”満載。

ライターやデザイナーなど、
時代の先端を歩いている人たちが、
面白がって身につけている。

古さが逆にお洒落な感じを醸し出しているのである。

アナログ式は、“超”がつくほどシンプルなデザインで、
ファッションにも合わせやすい。

特徴がないと言っても良く、それがかえって、
お洒落に敏感な人たちを刺激している。

「シンプルだから、“ヌケ感”を出すのに最適」などと、
私などの中年世代には理解できない表現で、
誉めたたえている。

だが、確かにお洒落で、
ファッションに鈍感な私でも欲しくなる。

しかも、1000円程度という買いやすさは、
人気を高める大きな要因となる。

腕時計は安いものではなく、
ファッションとして頻繁に買い揃えることはできない。

だが、1000円程度ということで、
迷うことなく買うことができる。

不況であっても、お洒落を楽しむことができるのである。
何本も買い集める人もいるという。

また、価格の割に電池寿命も長く、耐久性も高い。

少し前までは、
金のない人用の“間に合わせ時計”だったが、
いまは時代の欲求にマッチした、
最先端お洒落アイテムとなっている。





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posted by 佐藤きよあき at 09:02| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする